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ただ一度きりの会話
しかし、そんなことはすべて妄想の中だけのことでした。
私は教室の中では、隠花植物のような存在でした。
ガールフレンドはおろか親しい友達もいない、一日中教室の隅にいて、誰とも口を聞かない「陰の存在」だったのです。
そんな私にとって真由は文字通り「高嶺の花」でした。
真由への歪んだ恋心など誰にも打ち明けることなく、私は真由と同じ地元の中高一貫校に進学しました。真由を追いかけて、そこに進学したのです。
中等部でも高校でも、真由は周囲を明るくするような人気者で、私は「隠花植物」であり続けました。十年近くの付き合いの中で私が真由と交わした会話は、ただ一度きりでした。
あれは忘れもしない、高校三年の秋の学園祭のことです。
真由は当時、演劇部に所属していました。その舞台を学園祭で一度だけ、私は見たのです。
銀行強盗が題材のコメディーだったその芝居の内容を、いまではほとんど記憶してません。
しかし、その劇の中で真由が人質として縛られ猿轡をされるシーンは生涯忘れられません。
それを見た私は、体に電流が走るほどの衝撃を受けました。
真由が肉体の自由を奪われたその姿こそ、私が自分の脳内で幾度となく思い描いていた光景に他ならなかったからです。
すでにその頃の私は、自分の性癖の名前も知識として持っていました。
サディズム。他者への加虐によって性的な快楽を得る変態が、私だったのです。
世の中に数多あるそんな性癖の持ち主を慰めるマニア向けの雑誌などによって、私は自分の妄想の材料を得ていました。
自慰行為をするとき、真由をそんな雑誌のグラビアの女たち、縛られ、猿轡され、痛めつけられている女性たちに重ね合わせて、一日に何度も何度も射精をくり返していたのです。
その妄想の、いわば夢の光景が、現実に目の前にくり広げられていたのです。
観劇しながら、私は怒張する自分の股間のモノをどうすることもできませんでした。
抑えても抑えても頭をもたげるのです。それほど私にとっては刺激的な光景でした。
とうとう私は観客席に座ったまま、自分の下着の中で、手も触れぬまま射精したのです。
ようやく怒張が収まった汚れた下半身のまま、劇が終わった後に、私は人込みをかき分けて真由の近くまで行きました。
「瀬川さん……お芝居、すごくよかったです……」
普段会話のない私からの突然の声掛けに、少し戸惑った表情を見せた真由でしたが、すぐに笑顔を見せてくれました。
「ありがとう、堀田君」
それが、学生時代の真由と私の唯一の会話でした。
その唯一の会話を、私はパンツの中を精液でグチャグチャにした状態で交わしたのです。
その事実に興奮し、私はその夜四回、自慰をしました。
そんなただ一度きりの思い出だけを私に残し、真由は高校を卒業すると東京の大学へと進学したのです。
私の方は、地元の大学に進学しました。私の家は代々地元の資産家で不動産をいくつも所有していました。いずれ家業を継ぐことが決まっている私は真由を追って東京の大学に行くことは叶わなかったのです。
私は大学を出ると、そのまま家業のマンション経営の仕事を手伝うようになりました。
家が金持ちだったので、女性と付き合う機会がないわけではありませんでした。
しかし、自分の歪んだ性癖を相手に打ち明けることも出来ず、何よりも常に真由の存在が心の中にあったため、交際は長続きしませんでした。
私は、まともな男女の交際は諦めました。ときおり隣の県にあるSMクラブで真由に面影の似たM嬢を指名し、体を縛り上げ、蝋燭を垂らし、自分の肉棒で口の中をグチャグチャに犯すことぐらいしか楽しみがない毎日を送っていたのです。
そんな日々の中、風の噂で真由が東京で結婚したと知りました。胸にポッカリと穴が空いたような寂しさを感じました。
これでもう、真由と自分の人生が交わることは未来永劫ないのだと私は思いました。
しかし、運命の悪戯は真由と私を、まったく思いもかけなかった形で結び付けたのです。
※この続きは、『マニア倶楽部2022年7月号』をご覧ください。