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どんなに恥ずかしいことにも耐えます。あなたに全てを捧げたいのです。後編

奴隷の悦びに目覚めてしまった箱入りお嬢様の告白 ※本誌付録DVD収録 告白◎麻衣(PN)

私はどちらかと言えば潔癖が強く、母はいつも、
「麻衣は奥手で結婚できないのでは」
と心配していました。私は性的なことにあまり興味がありませんでした。
学校は中高一貫の女子校なので、みんな教室でエッチな話をします。男子の目がない分、女子校のほうがオープンかも知れません。
中学の休み時間のことでした。
「ゆうべ自分のアソコ、見ちゃった。超グロかった!」
「マジ? どうやって見んの?」
「こうだよ、こう!」
と、机の上に乗って大股を広げ、鏡に映すポーズを取る友だちにみんなは大爆笑。私もいっしょになって笑いましたが、自分のそこを見ることは絶対ないだろうと思いました。
恥ずかしい、グロテスクな自分の体を認めたくない、そんないやらしいポーズを取りたくない……様々な気持ちがごちゃ混ぜになって襲ってきて、想像するのもつらいという感じでした。
そんな私ですから、母の言うとおり結婚はむずかしいかも、と感じていたのです。でも、長谷川さんなら……そんな私を許してくれるのではないか、という期待がありました。
高校になってからは、潔癖がすぎる自分についてネットで調べたりしました。自分でも心配だったからです。
世の中には誰にも性的魅力を感じないアセクシュアルと呼ばれる人たちがいることを知り、私もそうなのかな、と思うようになりました。だとしたら、恋愛も結婚もむずかしいだろうと絶望的な気持ちになりました。

でもある日、酔った長谷川さんが始発まで仮眠していった時のことです。翌日、母に言われた私は長谷川さんの寝ていたリビングを片付けました。
リビングに入ると、男くさい匂いが鼻をつきました。父や弟のそれとは全然ちがう、ずっと濃い匂いです。
もっと嗅いでたい、この匂いに包まれたい……。
長谷川さんが掛けていたタオルケットを手に取ると、さらに強く男の匂いがふわっと広がり、私は思わずタオルケットに顔をうずめていました。
土曜日で学校は休みでした。母に見つからないように長谷川さんの使ったタオルケットを自室に隠し、毎夜それにくるまって眠るようになりました。
自慰はしませんでした。自分のあそこに触るのは怖かったので。でも、長谷川さんの肌の匂いに包まれていると興奮して、それだけで幸せでした。
私は自分の体に対して臆病で、恥ずかしがりなだけで、アセクシュアル(編集部註/恋愛感情の有無にかかわらず他者に対して性的な欲求を抱かない指向)ではないとはっきりわかりました。タオルケットじゃなくて、長谷川さんの肌にふれたい、直接ふれたい、と思ったからです。

※この続きは、『マニア倶楽部2021年9月号』をご覧ください。