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浣腸マゾに調教されている初心者マゾOLの告白 ※本誌付録DVD収録 告白◎杏子(PN)
ご主人様との対面
ご主人様とはメッセージのやりとりをしているときから、包容力のある方だってすぐにわかりました。朝も夜もマメにメッセージをくれたし、私が仕事で失敗したときも、すごく気遣ってくれました。メッセージをしているときは他愛もない会話ばかりでしたが、三週間ほどやりとりをしたとき、ご主人様から誘ってくれました。
「そろそろ会いませんか?」
改めてそう言われると、急にドキドキしてしまって、返信するのに二時間以上もかかってしまいました。
会うってことは、つまりSMプレイをすること。そんなふうに考えると、これまでご主人様としていたメッセージのやりとりが、急に恥ずかしくなって、会ったら嫌われてしまうんじゃないかとか、私なんかで満足してくれるのかとか、不安が一気に噴き出してきて、でも、どこかでこの人ならされてみたいっていう気持ちもあって、何が何だかわからない感じになっちゃったんです。
「私なんかでいいですか?」
なんか卑怯な聞き方だなって思います。でも、それが精いっぱいの返信でした。ご主人様は、そんな私の不安をすぐに察してくれたんだと思います。
「うん、君に会いたい」
恋愛に絶望していたはずなのに、私はいつの間にかご主人様に夢中になっていました。普段はジョークを言い合ったりして、年の変哲もない会話ばかりしていたのに、こういうときだけ大人になるなんて、ちょっとズルいとも思いました。
でも、そのメッセージに、ちょっとした色気やSっ気を感じてもいました。そんなふうに言われて、断る選択肢はありませんでした。
「はい」
絵文字もつけない、味気ない返信だったかもしれません。でも、この二文字のほうが、私にはしっくり来たし、覚悟も伝わるような気がしたんです。
「ありがとう」
ご主人様の返信も普段とはちがう雰囲気が漂っていました。その後、ご主人様は会うための段取りをとってくれて、翌週の土曜日に会うことになりました。それまでの時間は長いようにも短いようにも感じました。
ただただ、心臓が破裂しそうなほどドキドキして過ごしていました。あんなに緊張したのは、後にも先にもないかもしれません。それぐらい、私はとんでもなく緊張していたんです。
※この続きは、『マニア倶楽部2021年5月号』をご覧ください。