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深夜のオフィスでアクメをご披露したとき、私はマゾの歓びを感じることができたのです

肉人形に堕ちた純情マゾヒストからの告白 ※9月号付録DVD収録 告白/かなえ(仮名)

●異常性欲の女

 

私は異常性欲者です。
まだ少女だったころ、近所に住む男性「お兄ちゃん」に性的な悪戯をされたときから、私は性欲の虜になってしまいました。
それがお兄ちゃんとの異常な体験のせいだったのか、それとも私の中にもともとそういう性質が隠れていたのかわかりません。でも、私の性欲は子どものものとは信じられないくらい淫らなものでした。

でもそれは、その年齢の少女には許されないことです。麻薬中毒のように心と身体がその関係に絡めとられてしまったころ、二人の関係は突然断ち切られてしまいました。
(ぜんぶ、私のせい……)

その時私は、自分の欲望は他の人を不幸にするものだと知りました。だから、身体の奥から沸き上がってくる性の欲望をぜんぶ自分の中だけに閉じ込めることにしました。
淫乱の本性を覆い隠し、クラスメイトともまともに会話ができないほどの人見知りな女になっていました。
大学生になっても、社会人になっても、前夫と結婚をしてからでさえ、決して夫の前でほんとうに性欲を解放したことはありません。
自分の欲望や快感を夫に知られるのを恐れるあまりに、私はセックス嫌いを装いつづけました。朝、仕事に出掛ける夫を送り出した玄関のその場で股間に指を差し込むような淫乱の癖に、ベッドの中では必死に不感症女を演じていたのです。
結婚生活が破綻したのは当然だと思います。

 

(私の性欲は周りの人まで不幸にしてしまう……他の人と係わるのはもう止めよう……)
そんなふうに考えていた私に手を差し伸べて、奴隷人形という身分を与えてくださったのが、ご主人様です。

 

●秘密の日記

私はご主人様にイヤラシイ自分の日常を懺悔するための日記を書いています。
もともとは「お兄ちゃん」と会えなくなってからずっと、お兄ちゃんとの性行為を思い出して書き綴っていたものです。
初めて舌を絡めあったときの感触や唾液の味のこと。フェラチオをしたときのおちんぽの味と精液が咽に絡みついたときの感覚。いろんな場所でしたセックスのこと……そういうものを書き込んでいると、その瞬間の自分自身の感覚が呼び醒まされて、お兄ちゃんの「お人形」だったときの自分に戻れたのです。結婚をしていたときも、私はその日記を書きつづけていました。離婚をしてからは、寂しさと後悔が性欲と結びついて、さらにマゾの欲望にまみれた異常な私小説になっていました。
日記に妄想を煽られてオナニーをして、それをまた妄想で膨らませて日記に書き込む……そんな無間地獄のような行為をつづけていたのです。

 

私とご主人様を結びつけたのは、この日記でした。
ご主人様は、私が離婚したあとに事務員として再就職した小さな設計事務所のクライアントで、社長のお友達でした。
その日、ご主人様から依頼されていた仕事が完了し、ご主人様と会社のスタッフの皆さんは近くの居酒屋で打ち上げをしていました。

 

 

※この続きは本誌『マニア倶楽部2018年9月号』をご覧ください。