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18歳差のカップルから届いたプレイ報告 ※本誌付録DVD収録 告白 詩子(PN)
二度目の偶然
ある日曜日の夕方、いつものように図書館での勉強を終え、寒くなったなあと肩をすぼめて歩き出した時のことです。
背後から走る足音が聞こえてきて、私は思わず道の端に寄って振り返りました。
「待って、待ってください!」
あれ、この人誰だっけ……見覚えがあるのだけれど……? 秋の夕暮れなのに額に汗を浮かべ、手には紙を持ったおじさんが一心に走ってきます。
「これ、コピー機に……忘れたでしょう?」
その声に、いつかの本を忘れた男性だと気がつきました。
「ごめんなさい、走ったから紙が折れてしまった」
受け取った紙は資格試験の受験票で、私はコピーを取ったまま原稿台に忘れてきてしまったのでした。本名に住所、メールアドレス、携帯番号、生年月日――個人情報満載の重要な書類です。
悪意ある人に拾われたら大変でした。
「わざわざ届けてくださって、ありがとうございます……何てお礼を言ったらいいか……」
「よかったです、あなたの顔を覚えていたから。先日はありがとうございました」
本を届けてあげた相手から、こんどは私が受験票を届けてもらったのです。
こんな偶然ってあるんだ、とおもしろくなって、駅まで話しながら歩きました。
資格試験や本のこと……何のしがらみもない間柄なので自由に話ができて、気がついたら駅でした。職場の男性ともちがう、学生時代の彼氏ともちがう、偶然知り合った同士の気安さで会話がはずみ、もう少し話したいなと思いました。
この日から、何となく図書館で落ち合い、いっしょに夕飯を食べて帰るようになったのです。ビビビの人――佐々木さんを男性として意識したのは資格試験の日のことでした。
※この続きは、『マニア倶楽部2020年9月号』をご覧ください。