【氷風呂】 ノルマ地獄 〈第23回〉 精神的苦痛

【水風呂】
前回水風呂のノルマを自分に課したときのお話をしました。
今回はそのノルマが終わった後すぐに思いついてしまったノルマについてのお話です。

自分に課すノルマはたいてい同じものでもだんだんと厳しくしていきます。
今回の場合もそうで、水風呂だったノルマを更に厳しくするために氷風呂にするというものでした。
前回、1回目で心が折れそうになった水風呂でしたが、実際には2回目、3回目の方が精神的苦痛は大きかったのです。
1回目でタオルの上に倒れこんだあと、私は必死に自分で自分の身体を温めようとしました。
冬で暖房をつけていなかったとはいえ、その日の部屋の気温は5度程度はあったので、少しずつ身体には熱が戻ってきました。
ですが、身体に熱が戻るとともに全身の血管に血が入り、全身をかゆさが襲いました。
足の先から手の指先までピリピリと小さな電力を全身に流されているような不快感です。
それがだんだんと収まり、全身の震えもおさまるのに大体1時間かかりました。
そうすると、次のノルマの時間になってしまうのです。
私は5回入るというのを決定していたので、時間がくれば強制的にまた水風呂に入らなければいけません。
やっと熱を取り戻した身体をまた水の中にいれる恐怖といったら、本当に泣きたくなるほどでした。
ですが、これを達成しないと後で自分を許せなくなってしまうことがわかっているのです。
5回の水風呂を終えて、身体はかなり疲労していましたが、心は安堵感に包まれていた時です。
まだ完全には感覚が戻っていない身体で思いついてしまったのが、氷風呂でした。
もちろん氷を大量に入れることはできませんが、今はコンビニなどで5kgの氷などがかなり安く手に入ります。
私はそれがお風呂の水に浮いているところを想像してしまったのです。
もうこうなると実行に移すしかありません。
私の頭の中でまた私を苦しめたがる私が言います。
「今度はもっと時間を長くしてみる?」
さすがに同じ日に実行するのは難しかったので、私はそれから計画を立てて2週間後の週末に実行することにしました。
今回は前回の水風呂の経験もあるのですが、氷をどういう風に使うのがいちばん苦痛を増やせるかというのを考えました。
結果的に、氷が全部溶けるまで何度でも入らなければならないということに落ち着きました。
また、土曜の朝に浴槽に水をはります。
今度は水を少し少なめにしておきました。
そこに前日の夜に買っておいた氷を投入します。
5kgの袋が2つ。
合わせて10kgの氷です。
マンションの浴槽はあまり大きくないので、それを全部入れると表面はほとんど氷で覆われました。
小さな氷河の完成です。
今回は時間を計るものではないので、私はなるべく早く終わらせたいという思いがあり、すぐに裸になって氷風呂の中に身体を沈めました。
2週間前に味わったはずの激痛が、さらに辛く感じます。
今回は水の中でただ耐えればいいというわけではありません。
少しでも氷を握ったりして解かしていかなければならないのです。
感覚がなくなった手で氷を握ります。
水をかき混ぜたりもします。
ですが、身体からどんどん熱が奪われていくので一回に入っていられる時間は3分が限界です。
一度お風呂から出て部屋で縮こまり、なんとか身体に熱を戻そうと試みます。
氷はまだまだ残っている状態です。
いつ終わるのかもわからないけれど、終わらせなければいけません。
自分で決めたことだから余計に誰にも何も言えないのです。
結局最後まで氷を溶かせはしませんでした。
10数回入ったのですが、氷は半分程度しか溶けてくれず、私の心の方が負けてしまいました。
結果として私はこの後自分に罰を課すことになります。
氷風呂は1度しか経験をしていませんが、いつかリベンジをしたいとずっと思っているノルマでもあります。

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操・・・5歳の時にMに目覚め、隠れて自分を苛め続ける。高校2年のとき、インターネットで知り合った男性を通してSMを知り、それ以来SMの世界に浸かる。痛みや苦しみを与えられると身体が反応し、相手に命を預けることで愛を感じる。

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