【ラジオ体操】 ノルマ地獄 〈第12回〉 私はラジオ体操をしながら妄想の世界へも羽ばたいていました。

【ラジオ体操】
それはある日いきなり学校で行われました。
小学校の全校生徒が校庭に体操服姿で整列しています。
運動会の予行演習などではありません。
他の生徒たちはみんなだるそうなめんどくさそうな表情を浮かべています。
この日いきなり行われたのは、全校生徒でのラジオ体操の特訓でした。

全校生徒が嫌がっている中、私も表面上は面倒なフリをしながら、心と下半身は燃え滾ってしまっていました。
それはある意味私が日々思い描いている妄想の一部が現実化したようなものでした。
まさにノルマ地獄のような練習の時間です。
すべての生徒がきちんとできるようになるまで授業は終わらないと先生が宣言します。
その宣言は本当なのではないかと思えるくらい、先生たちの目力も普段より強く感じました。
最初の説明で体育の先生が言ったのは、
「ラジオ体操は、本当にきちんとした動作でやると全身をくまなく使う運動で、ダラダラとしても意味がない」
というような内容のことでした。
先生たちは休日を返上して自分たちも正しいラジオ体操を教わってきたようでした。
まず見本を見せられながら、普段どおりにラジオ体操をします。
そこから1つ1つの動きに指導が入っていきます。
「指先は揃えて!」
「ココは踵をあげる!」
「もっと腰を深くさげる!」
「キビキビと動かす!」
本当に指先から足先まで全身に注意を向けながら1つ1つの動作を教えられます。
私はこれ以上ないというほどの快感を覚えていました。
もちろんそんなことは周りに悟られないようにしながら。
いつもなら自分で自分に課しているようなことを、相手がいてやってもらえる!
運動しているせいではなく、胸が痛くなるほどドキドキします。
私は生徒としては手のかからない子の部類に入っていたので直接的に指導はされませんでしたが、男子の中のヤンチャな子などは先生から軽く叩かれたりしています。
私はラジオ体操をしながら妄想の世界へも羽ばたいていました(笑)。
竹刀を持った先生に見張られていて、少しでも腕が伸びていなかったり、動きが遅かったりしたら竹刀が飛んでくるという妄想です。
全校生徒の中で私だけがこんな恥ずかしいことを考えながらラジオ体操をしていたのだと思います。
その日は3時間目の時間から校庭に集められていたのですが、3時間目が終わり4時間目に入ってもまったく休憩させる様子はありません。
たかがラジオ体操と思っていた私ですら、確かに一つ一つの動作を確実に行うと、3,4回目から疲れが出始めます。
小学校の1時間は45分なので10回以上は続けていることになります。
生徒たち全員の中に疲労の色が感じられても先生は全く気にしていない様子です。
その感じが伝わってくるたびに私の心は燃え上がってしまいます。我ながら本当に恥ずかしい限りです。
4時間目の中ほどを過ぎて、流石にこれ以上ただ無意味に続けても意味がないと思ったのか、先生が一度全員を座らせます。
そこで少し話を聞きながら休憩です。
先生は、
「ここから本気でみんなができなければ何度でもやらせる。全員がきちんとできたら授業を終りにする」
と言いました。
私は終わって欲しくないという寂しい気分でいましたが、そろそろ本気で疲れてきた生徒たちは、早く終わらせてしまおうという方に気持ちが傾いたようで、そこから2回のやり直しをして終了となりました。
後にも先にもこれだけ学校で同じことの繰り返しをさせられたことはありませんでした。
私にとっては本当に貴重な想い出です。
そして、この事件の後にはもちろん自分ひとりでのラジオ体操というノルマ責めがレパートリーの1つに加えられました。

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操・・・5歳の時にMに目覚め、隠れて自分を苛め続ける。高校2年のとき、インターネットで知り合った男性を通してSMを知り、それ以来SMの世界に浸かる。痛みや苦しみを与えられると身体が反応し、相手に命を預けることで愛を感じる。

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