【ピアノ】ノルマ地獄 〈第1回〉 もう一人の私が罵声を飛ばして……

【ピアノ】

私には小さな頃から、自分に過酷なノルマを課す癖があります。
物心ついたときから、すでに色々なものにノルマを課していたので、根っからのMなのだと思います。
ノルマなんて難しいと思うかもしれませんが、とっても簡単なんです。

日常の色々なところにノルマを作ることができ、そしてノルマ達成を困難にすることも難しいことはありません。
普通はノルマを達成すれば、なにかプラスのことが起きるはずです。
ですが、私のノルマ地獄にはプラスのことは含まれません。
ノルマ達成ができなければ、当然に罰が与えられますし、ノルマを達成しても「それが当然」なのです。
今回はピアノのノルマ地獄です。
小学生の頃習っていたピアノ。6年間一応通ったので、簡単なものなら弾くことができます。厳しい先生だと、間違えたときに手を叩かれながら教えられると聞いたことがあります。魅力的な話ですが、私の先生は優しかったので、そんなことはありませんでした。
難しい曲を弾けるようになるというノルマでは、最後にプラスが残ってしまいます。そんな私に課せられたノルマは、1曲を間違えずに100回連続で弾くというもの。間違えればもちろん最初からです。途中休憩などは許されません。普通に弾けば1回2分程度の曲を100回連続で一音も間違えずに正確に弾きます。テンポもくるってはいけないので、メトロノームをセットします。
チャレンジは平日の昼間。自分以外は家にいない時間帯です。そうでないと、怪しまれてしまうからです。ノルマ達成までは、食事も水分補給もトイレも禁止です。ただただ、ピアノと譜面と向き合うだけです。スタートする前からドキドキが止まらず、あそこが熱くなってしまいます。もしかしたら、いちばん興奮するのはスタート前かもしれません。
これから私は厳しい先生の監視のもと、休むことも許されず何時間かかるかわからない特訓をさせられるのです。もう弾ける曲を100回弾くのは簡単と思われるかもしれませんが、同じことをまったく同じように100回するというのは、難しいのです。そして、一度間違えると最初からという緊張感と疲れ、終わらないという焦燥感と精神的な苦痛、これは耐え難いものがあります。
スタートしてから10回、20回。最初は好調に進み、これなら簡単に終わるかもしれないと思っていると、曲の最後の方で一音音をずらしてしまいました。これでもう今まで弾いてきた20回以上がムダになります。気を取り直して最初からはじめます。今度は慎重に、10回、20回、30回、、、。50回を過ぎた頃から、指に違和感を感じてきました。まだ痛みというほどではありませんが、不安になります。57回目の始め、4小節目でミス……。これでまたリセットです。絶望感に襲われてきます。
こんなことを数回繰り返し、もう総合では250回以上弾いたとき、心が折れそうになりました。「もう良しとしようかな?」心の中でそんなことを考えた途端、私の中のもう1人の私が「そんなこと許されるわけがないでしょ!早く弾きなさい!」と罵声を飛ばしてきます。ノルマを達成するまで、私はピアノの前のイスから立ち上がることさえできないのです。
結局この日は5時間以上ピアノを引き続け、やっとノルマを達成することができました。ノルマを達成したあとには心地よい達成感とともに、強い性欲が押し寄せてきます。私はそのまま床でうつ伏せに寝ながらオナニーで逝きました。

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操・・・5歳の時にMに目覚め、隠れて自分を苛め続ける。高校2年のとき、インターネットで知り合った男性を通してSMを知り、それ以来SMの世界に浸かる。痛みや苦しみを与えられると身体が反応し、相手に命を預けることで愛を感じる。

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