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こどもの頃、祖母の縛られた写真をこっそり見ては股間の奥を熱くしていたのです 後編

緊縛調教に憧れつづけた令嬢の告白  ※1月号付録DVD収録 告白/小春(仮名)

※前編はコチラから

 

●恐ろしい童話

 私がこんなにも緊縛オナニーに染められてしまった原因は、幼稚園の頃に見たおじい様の秘蔵写真のせいだと思います。
私の家は、貿易商を営んでいた祖父を頂点にした厳格な家でした。私が生まれたときには、お父様は婿養子で、祖父の稼業を継ぐために世界中を飛び回り、お母様もまた翻訳の仕事をしていたので、両親ともにあまりに家にいませんでした。そんな私の世話をよく見てくれたのが、おばあ様でした。私が子どもの頃の、おばあ様は60代でしたが、ふだんから色とりどりの和服を身につけ、その所作も佇まいも気品にあふれていました。それに加えて、文筆を趣味としていて、知性も知識も豊富でした。私がよく小説を読むのも、おばあ様の影響が強いからだと思います。
おばあ様はいろんなお話を聞かせてくれました。そのなかでひとつだけとても恐ろしい童話があって、今でも強く印象に残っています。それが「うりこひめとあまのじゃく」というお話です。私は大学で民俗学を専攻し、このお話をテーマにして卒業論文も書きました。


うりこひめは漢字で書くと、「瓜子姫」と書きます。このお話は地方によって、お話の展開がさまざまですが、おおまかなあらすじだけを説明すると(すべて書いていると日が暮れてしまうので)、大きな瓜のなかから生まれた瓜子姫は、老夫婦に育てられますが、留守番をしている最中に「絶対に誰も家にいれてはいけない」と言われていたにもかかわらず、天邪鬼にそそのかれ、天邪鬼に殺されてしまうのです。瓜子姫が生きているパターンの話もあるのですが、おばあ様の地方で伝わっている話では、天邪鬼が瓜子姫の皮をはぎ、その皮を着て瓜子姫に化けた天邪鬼が、瓜子姫の死体を老夫婦に食べさせてしまうというおぞましいものでした。
私が初めてこの話を聞かれたとき、あまりの恐ろしさに涙が止まりませんでした。おばあ様は、泣きじゃくる私をそっと抱き上げて、その温かい両手で包み込むと、やさしく問いかけました。
「ごめんなさいね、とても恐ろしかったでしょう? でもね、この世界には絶対に開けてはいけない扉があるのよ。だから、おじい様やおばあ様とお約束したことは絶対に守ってちょうだいね。おばあ様は小春ちゃんに瓜子姫にはなってほしくないもの。小春ちゃんはいい子だからお約束できるわよね?」
私はしゃっくりが止まらないせいで、ろくに言葉を発することもできませんでしたが、首を縦に振って、おばあ様と約束しました。あの出来事はまだ3歳か4歳ごろでしたが、今でもはっきり思い出せるほど、私にとって忘れられない経験となりました。

 

※この続きは、「マニア倶楽部2019年1月号」をご覧ください。