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レンタル家畜としてアヌスを捧げるMからの告白 ※9月号付録DVD収録 告白/ミシェル(仮名)
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●夢見るでんでんむし
私はある事件をきっかけに、でんでんむしに強く憧れるようになりました。でんでんむしには、雌雄の区別がありません。繁殖もひとりですべて行えるのです。それだけでなく、もし相手がいる場合は「恋矢」という矢を出して、それをお互いに突き刺し合って精子を送り込みます。それは人間のような快楽の色に満ちた醜い生殖とはちがい、新しい命を生み出すためにお互いを殺し合うかのようで、私もできることならこのように生き、死んでいきたいと望むようになりました。
「お母さん、私、でんでんむしが欲しい。できれば二匹」
「何それ、気持ち悪い」
幼い娘を見ているとは思えない実母の突き刺すような視線。容赦なく放たれる母の侮蔑の矢は、私の殻に当たって空しく砕けてしまいました。そのときすでに私は、母にも父にも愛を求めてはいなかったので、どんなに突き放されようとも傷つけられることはなかったのです。私の硬い殻を突き破る人間は、もうどこにもいませんでした。以来、私はでんでんむしと生活をともにしました。でんでんむしは環境さえ整えてしまえば、とてもたくましい生き物です。私が驚いたのは、どんなに硬い物でもかみ砕いてしまう歯です。硬い甲殻を持った昆虫の死骸でも、いとも簡単に食い尽くしてしまうのです。骨や貝殻、時にはコンクリートでさえかみ砕く力があるのです。
私は、巨大なでんでんむしに、私を覆いつくした殻ごと食べられる夢を見るようになりました。バリバリムシャムシャと1万本の歯で殻を食い破られて、剥き出しになった臓器に「恋矢」を放たれ、そこに精子を放たれて死んでいく。その夢を見ると、決まって私の性器はひどく濡れていました。指で触れるとネットリとした体液のかすかな熱を感じて、体の芯からぼうっと弾けるようにして快感が広がっていきました。快感の正体もわからないまま、私は割れ目の突端を弄び、そうしてオルガスムスに達していきました。その日のうちに母の書庫に行って、そこが陰核という部位であることを知り、そのなかの記述を見て、私は恐ろしさとともに喜びに震えました。
“男性の陰茎に相当する”
女性でありながら、男性でもある――それはまるで雌雄のないでんでんむしと同じように思えたのです。男性の陰茎はおぞましいものでしかありませんでしたが、私の体に付いている陰茎の名残りは、私とでんでんむしの類似性を示す証拠のように思えて、愛おしさすら感じていたのです。
それから私は、でんでんむしに食される夢を見るたびにオナニーをするようになりました。
※この続きは本誌『マニア倶楽部2018年9月号』をご覧ください。