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あるシナリオ作家のおピンクな日々 第6回 【ピンク映画館のこと その1】 

ピンク映画のシナリオライターをしている鎌田一利氏による書き下ろしピンク・コラム。


最近続けざまに3館、ピンク映画館が閉館し、ますますピンク映画を劇場でみる機会が少なくなる現状にあります。
なので、今回は、これまで私がピンク映画館で経験したことや、
ピンク映画館に対しての思いみたいなものを書いてみたいと思います。

まずピンク映画館についてですが、文字通りピンク映画というか、成人映画に分類される映画を上映する
専門の映画館のことを言います。
ここで上映される映画は映画倫理委員会。
すなわち『映倫』を通じて、十八歳以上の方しか見られませんよ、とお墨付きを頂いた堂々たるエロ映画です。
『映倫』については、また別に書く機会もあるでしょうから、これくらいにしておいて、
ピンク映画館についてですが、皆さんはまずどんなイメージをもたれるでしょうか?
「ハッテン場」
「男性同性愛者が集まる先」
等というイメージが強いのではないでしょうか?
ネット等で調べてみても「××時にどこそこの席にいます」とか、
「女装した姿を見て下さい」といったお相手を探す、
ハッテン場としての場所として皆さんが利用されているのを見かけます。
では実際はどうか? もちろんそれぞれの映画館によって多少は異なると思いますが、
『ハッテン場としての役割を担っている劇場が多い』というのが事実です。
私も地方など、関東以外の劇場に足を運んだ時、大なり小なり、似たような風景を見ました。
多分、このブログを読んでいただいている方には、
非常に興味深いと思う、これまで私が見聞したいくつかの出来事を記してみたいと思います。
最初に記しておきますが、今から書く事柄はあくまで私が見たり、体験した出来事であり、
その行為を否定するものではないということです。
先にも記しましたが、ピンク映画館はハッテン場としての役割がある程度は必要不可欠である。と私は思うのです。
もちろん嫌がる相手に無理やり行為を強要するような強引な方は問題外で、
私もそういう方には作品を見てもらいたくないと思っています。
実際、私がピンク映画のシナリオを書く際は、
「如何に映画を見ながら抜かせるか?」という事を念頭に置いて書きます。
ただ、ダラダラとセックス場面を続けて見せれば良いわけではありません。
これまでも何度か書きましたが、あくまでピンク映画は、
ピンクのエロいセックスシーンと、映画の部分から作られているわけですから、
そのセックス場面でどうイヤらしく、淫らな行為に持っていくドラマを作劇するか?
というのが肝になってくるわけです。
また、そこのところが他の、いわゆる一般映画の作劇とは異なるわけです。
話が少し反れましたが、やはりピンク映画館に行き、作者として嬉しいことは映画を見ながら、
館内でオナニーをしている方を見たときです。
残念ながら、私はまだ、自作でオナニーをされている方を見たことがないので、
その点はまだまだシナリオ作劇の甘さを感じているわけですが……。
私が学生のころはまだAVもありません。年齢を偽り、映画館ではじめてピンク映画を見始めた思春期の頃は、
いてもたってもいられず、こっそりと劇場でオナニーしていました(笑)。
やっぱり自分の好みの女優さんが、大きなスクリーンで乱れた肢体をくねらせていたりすると興奮しますよね。
股間が熱くなるのを我慢できるわけないでしょう!
今はもう流石に映画の鑑賞方法が違ってきたのでしませんが……。
ピンク映画館に見にいらっしゃるお客様は、多くがブルーカラーの男性だといいますが、
年配の方が多いような気がします。あとは定年退職されたような方ですね。
そんな方々は家では奥さんとのセックスは疎遠だし、
またゆっくりと自宅でDVDやネットで、エロ動画を見られないような方が多いような気がします。
あと、その世代はやはり娯楽が映画だということで、映画好きな方とも言えるのでしょう。
さて劇場でオナニーをすることに対して恥ずかしいと思われる方もいらっぃしゃることでしょう。
ですが最低でも六〇分の上映時間の間に四回、十五分に一回はエロ場面がありますので、
そのタイミングを見計らって行ってほしい。
その為にセックス場面に向けて、どう欲情させようか、どうドラマを盛り上げていくか、
常にシナリオライターとしては意識して考えているのです。
でもひとつ、エチケットは忘れずにお願いします。
射精したあと、ペニスを拭いたティシュは床に捨てず、清掃に来たスタッフやゴミ箱に捨ててくださいね。
床や座席、カップ置き場に置いてあると後から座る方に嫌な気分を与えますから。
だって見知らぬ人の精液は触れたくないでしょう?
今回はオナニーのする方のエピソードで終わりましたが、
次回はその他の少しディープな光景のことを書こうか、と思います。
 


 
筆者○鎌田一利
高校2年の時、日本映画史に残る大名匠・木下恵介監督が講演会にて私のファンレターを読みあげ「熊本の少年に幸あれ!」と仰ってくださるも、何処で道を違えたか、ピンク映画、B級SFホラー映画(特にメキシコ&スペイン物)、古い邦画(特に大映時代劇)をこよなく愛し、好きが高じて、星野スミレ名義で加藤義一監督「主婦マル秘不倫後ろから出して」(2012 年9月28日公開)というピンク映画でシナリオ作家デビュー。
2013年春には鎌田一利名義で書いた第2作目(加藤義一監督:不倫OL びんかん濡れ白書)が劇場公開!
ピンク映画界の巨匠、池島ゆたか監督より「キネマ怪人」、清水大敬監督から「鎌田金太郎」、加藤義一監督には「しょ~もない映画評論家」という肩書きを頂いた駆け出しのシナリオ作家です。