恋文

シングルベッドを半分あけておくようになったのわ
時々あなたがそっと添い寝してくれるようになったから
小柄な私たちにわちょうどいいのかも
気まぐれにいつの間にか隣で眠っていて
たいてい私に背中を向けている
私たちの距離が近くなったようで　嬉しいようで切ない

稀にこっちを向いている寝顔わ　見つめていると視線に気づかれてしまいそう
だからつい私も目を閉じて　そっと寝返りをうつ
最近手を伸ばして私の頬に触れてくれるのわ
なぜなのか聞きたいけど聞けない
頬にそっと置かれたら
目を閉じたままあなたのぬくもりと柔らかさで
寒い夜でも溶けてしまいそうになる
寝相の悪いあなたの長い脚が体に乗ると
「もっと私を縛って」と囁きたくなる

縄で縛られたいのとはまったく違う
心を縛られたいなんて初めての感覚
いつも誰といても束縛されるのだけわ嫌ってきた私が一体なぜ？
誰かにこんなにも魅了されたことがないから？
聞いてみたいけど聞けないなぞなぞ
「そんなこと知らないよ」
きっとあなたわ鼻で笑うでしょうね
身も心もこれほどまでに私の理想を超えるあなたと出会えたなんて！

でもわかっている
私わいつかあなたを看取らなければならないことを
そのあとわ？　どうして生きていこう？
でもあなたわこの質問にだけわ唯一答えをくれた
生存本能とか関係なく
生きることそのものが尊いということを
あなたを失ったあとのことなんて想像もできないけれど
きっと『王国』の歌詞と同じなのだろうな・・・・
「君だけを永遠に愛し続ける」ことが偽りの歌であるに違いない
そう思うと今この瞬間、瞬間がたまらなく愛おしく切ない
最初で最後の恋でありますように！
また私のベッドで眠っている、愛して止まない私だけのあなた
ミュゲえ捧げて・・・・

さて、この「恋文」以後私の文章でわ一貫して現行の表記法に逆らうことを敢えて実行することにする。
いきなり小難しい国語論になるけれどあしからず。

どこが妙だかお気づきだろうか？
助詞の「は」と「へ」を表音通りの「わ」と「え」に書き換えている。
なぜなら読み分ける必要性がないから、という長年の研究で確信したからだ。
点字でわ、表音通りに書いているのがルール。これを小学生で、「ほう！」と感じ、大学でまさに国語学を学んでいたころ、後輩からのメールで小さい「わ」の字が用いられているのを読み、「でかした！」と感じた。
若者言葉がなんでも間違っていると決めつけるようでわいけない。
そもそも文字わ自然物でわなく、人間の発明品。ならばより使いやすく改善されて然るべきである。

私わひらがなとカタカナの発明わこの国の大発明だと誇りに思っている。
しかし残念なことに、この国はそこから更に発展が長らく進まなかった。そして未だに残っているのが歴史的仮名遣いの「は」と「へ」である。

将来的な目標はこれらをきちんとした論文としてまとめ、国語研究でわ有名な母校え提出し、願わくば、この国の表記法として採用されることである。なんて大それた夢を描いている。エゴイストこの上なし。

私の今の近況を少し述べましょう。
めでたくあんま・マッサージ・指圧師の国家試験に合格。鍼灸わ残念ながらまた次回になってしまったけれど。
いろいろ如何にエゴイストの私らしいスタイルでこれを生かそうか、目下模索中。

愛するミュゲとの時間と自由を確保しながら、たまにＳＭも楽しみつつ暮らしたい。
なんて書いていると、結局業の深さわ健在だとつくづく思う。

このつぶやきをご覧いただいている方にもよかったら利用してもらえるよう着々と準備をしてみています。詳細わまた次回に。