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千葉曳三調教リポート◎哀哭の女たち4 『つるのゆう』
つるのゆうは二十代後半の女性。
フランスの血が流れるクォーターだ。
七変化という言葉があるが、ゆうさんもいろんな貌を持っている。
時には童女っぽく、またあるときは人妻っぽい。
OL風かと思えば、痴女っぽくもある。
だから撮影現場では重宝される。
なにしろどんな役にもハマるのだから。
だが、私はゆうさんの本性はM女だと思う。
M女であるときゆうは一番ゆうらしく輝く。
ゆうは少し怒ったように澄まして座っている。
フランス人の血を引く肌は抜けるように白いが、
けっして大柄ではない。
むしろ日本の女性の中でも華奢に属するだろう。
後ろ手に縛る。縄が馴染む体躯だ。
適度に皮下脂肪の乗った肌に縄が小気味良くくい込む。
つんと高い鼻の頂を指で押し上げると、
形良かった鼻が潰されて猪鼻になる。
ひとしきり指で嬲ったあと、鼻フックの登場だ。
(私は指なぶりを好むが、手で顔が隠れてしまうのが難点だ)
鼻孔がキューンと縦長に伸びる。
面白いことに最初に鼻フックを装着された瞬間、
例外なしに女性は惑乱の表情を見せる。
鼻フックの経験がある者ですらそうだ。
鼻責めというのはそれだけ人の心にダメージを及ぼすのだろう。
鼻フックで責めていて、私はおやっと思った。
ゆうの目がとろんと潤み、焦点を失っているのだ。
「あれ? 気持ちいいのかな……」
聞くと、羞恥をうかべ激しく首を横に振る。
こんな時は体に聞くのが一番だ。
前ボタンを外し、ブラをずらして乳房を露出する。
透けるように白い肌。
私は白人の女性も何人か縛ってきたが、ゆうの肌は彼女たちより白い。
日本女性のきめ細かさも持っているから、
なおいっそう儚い白さを感じる。
そしてゆうの反応は……薄桜色の乳首が
今にも千切れそうなほどつんと尖立している。
明らかに昂りの兆し。
それを指摘するとゆうは必死で、ちがう……ちがう、と否定した。
つんと立った乳首は格好の責めのターゲットだ。
それを紐のついたクリップで挟む。
キュウと引っ張ると、なおいっそう乳首が伸びる。
紐の端をくわえさせ鼻のフックを引き上げる。
顔を上げると連動して乳首が引っ張られるという仕掛けだ。
痛い、痛い、と言いながらも、
ゆうはなおいっそう深い陶酔に浸った。
全裸に剥ぐ。ゆうの下腹は無毛だ。
剃っているのではなく、生まれついての無毛。
毛根の名残のないスベスベの肌触りは私も初めてだった。
無毛の下腹部の手触りを楽しんでいるうち、
ふとその上に股縄を施したくなった。
細めの麻縄が、童女のような無毛の下腹を一文字に断ち割っている。
細縄は中央の裂け目に深く食い込んで、
両側の柔らかな丘に埋もれている。
すると驚いたことにゆうは自ら腰を落とし、
より深く縄を喰い込ませ始めた。
ああ、ああ、という喘ぎはもはや苦痛を告げるものではない。
(解いた後、縄のその部分はじっとりと潤んでいた。)
脚をガニ股に開かせ、腰を突き出すよう命じる。
若い女性にあるまじきはしたない姿。
普段のゆうは、
知的でエレガントな女性である。
そんなゆうが今は脚をガニ股に開き、
股縄を施された股間を、見てくださいと言わんばかりにつき出している。
立ちんぼの娼婦以下の姿。このギャップに私は燃えるのだ。
私がスカルビンと命名した
ヘルメットのような顔責め具を被せる。
(スカルビンという名は頭蓋骨を表すスカルと、
ドイツ語で女奴隷の意味のスクラビンを合わせた造語である)
それにはネジ式の鼻フックが付いており、
ネジを締めれば締めただけ鼻フックが巻き上げられる。
機械式なのでその力は非情で緩むことはない。
スカルビンを装着したままバイブのご褒美だ。
驚いたことにゆうは自分の足裏でバイブを挟み、それが抜け落ちないよう支えていた。
※本文の調教の様子は
万縄レーベルYH-004『鼻哭・キャリア魔女転落と崩壊』
に収録されています。
【千葉曳三】
縄師、調教師。S男とM女のためのサークル『耽美会』の主宰。
自身のDVDレーベルとして耽美会、万縄(よろずなわ)を制作している。
幼い頃から自己の中のS性を自覚しており、
自分をマルキ・ド・サドの生まれ変わりではないか、とさえ思っている。
鼻責めが多く取り上げられるが、縛りはもちろん浣腸、スカトロ、
時には針や乳房吊りなど興味はSM全般に亘る。
※千葉への質問等、直接連絡を取りたい方は下記メールまで。
tanbikaiking@yahoo.co.jp