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【私は土下座女。でございます】

マニ女性からの手紙 第04回

[手紙] 手紙・桂木よう子(仮名)

マニア倶楽部が隔月刊になって間もない頃『マニア女性からの手紙』と言うコーナーがありました。
写真はないのですが強いマニア性をもつ女性からのメールや手紙を紹介するコーナーです。
先日パソコンのデータ整理をしていたら、その連載データを発見したので読み返してみました。
それがとても面白い。なんだかもったいないので、ブログにアップしていきます。

初めてお便りいたします。私は某大の理学部に通う二十歳の読者(女)です。
マニア倶楽部をときどき購読するようになって二年になります(毎号でなくてすみません)。
専攻は物理なのですが、理系文系を問わず広範囲な分野の本を読むのが好きです。
貴誌を知ったのもそうようなことからで、
昔から縛りが好きだったり、お浣腸が好きだったりしたのではありませんでした。
ですから、本当の意味でのマニアな読者とは言えないと思うのですが、
掲載されている告白手記にはどれも胸が熱くなってしまいます。

貴誌やサド侯爵の著作など、他の媒体でSMという世界を耳知識として知るようになってから、
私の中に隠れていたもやもやしたものが次第に姿を現してきたような感じがしているのです。
でも、蝋燭で責め立てられたり皮膚が裂けるほど鞭打たれたりしたいという、
ハードなSMに対する願望ではありません。
そうではなくて、何か自分がみじめで恥ずかしい状況に置かれたら……という仮想願望なのです。

お腹の奥から胸の中、そして、鼻の奥にかけて、熱い血が一気に流れるような状態を体験しました。
ゾクゾクとかワクワクとかいう簡単な擬態語では表現できない特別の感覚も芽生えました。
怖いような、でも、また体験したくなってしまうような、妖しい力を持った現象なのです。
「やみつき」という言葉が妥当だとは思いませんが、
語彙が少ない私のことですので、ご了承いただければ幸いです。いま、SMに関するトラウマの類がないようなことを書きましたが、
ひとつだけ、私にも強く惹きつけられる思い出がありました。
私は周りから「気が強い」と言われてきました。実際、そのとおりで、中学まで公立だった私は、
クラスの男子の理不尽な振る舞いや教師の横暴に対して泣き寝入りできないたちでした。
担任から「鼻っ柱が強い女」と罵られたこともあります。高校の入試が迫ってきた中三の二学期、
それまでなにかと反目しあっていたある男子と決定的な決裂状態になりました。
彼はいつも定期試験の私の答案を必ずチェックして、
先生の採点は甘いとかこの論旨は間違ってるとか、なにかとケチをつけるのです。
彼は文系科目が強いけれど理数系がやや弱く、いつも総合点で学年一位の私に歯が立ちませんでした。
彼の家は典型的な教育家庭で、とくに父親が子どもの勉強にうるさいタイプで、
重圧を過剰にかけるような人のようでした。
「××っていつもお前に一番を取られてるだろ。
そのたびに××はオヤジさんに土下座して謝らされられてるらしいぜ」
という話が私の耳にも入ってきました。
(土下座?)
なんて古くさい時代的なことをさせるのだろうと思いました。
でも、私に負けるたびに毎回土下座で親にお詫びしなければならない××君がかわいそうにも思えてきました。
そして、××君がお父さんの前で土下座させられている光景が、
消してもけしても頭に浮かんでしまいました。
それから何日かして、全国模擬テストで××君が校内で一番になれなかったら、
今度は教室でみんなの前で土下座をするように××君のお父さんが命じた、
という噂がクラスじゅうに広まりました。
その噂は本当でした。
××君はかなり追いつめられているようでした。
それまで、私になにかとケチをつけたりしていたのに、何も言ってこないのです。
まったく覇気がなかったので、今度は私から元気づける意味で、
「模試で私より下だったらみんなの前で土下座するんだってね。無駄だろうけど、がんばってね」
いつもなにかといやな思いをさせられてきたので、つい、からかうように言ってしまいました。
「うるせぇな。お前になんか負けるかよ」
彼がムキになったので、私もつい言ってしまったのです。
「××君に私が負けたためしなんかないじゃない。もし負けたら、私が土下座するよ」
「言ったな。負けたら絶対に土下座するんだぞ」
「ああ、するわよ。でも、負けるわけないでしょ」
三週間後、私は生まれて初めて土下座というものを経験することになりました。
それも、クラスのみんなの前で。
ものすごく屈辱的でした。
教室の床に額までつけると自分から言いだしたことなのに、惨めでみじめでしかたありませんでした。
私の恥をあざ笑うようにしているクラスのみんなが鬼のように思えました。
ずっとこんなふうに私のことをまるでヒールのように見てたのかと。
でも、このとき、そんなこと本当にさせるなよ。とか、やらなくていいわよ。
と言ってくれた男子や女子もいました。
自分自身の軽率さや、世の中にはいろいろな人がいるとわかったことで、
これはこれで社会勉強にもなりました。
さいわい、というか、学力的に私の中学から、
私と同じ高校に行った子はいませんでしたので、
「土下座」のことがあとをひきずることはありませんでした。
ただ、私の中では「土下座」という行為が特別なものになっていきました。
あのときのような「勉強の勝ち負け」という性質のものでなく、
性的なことに結びつけて……です。
実は、みんなの前で額まで床につけて土下座をさせられていたときのことを思い出しながら、
私はそれまで考えたこともないような想像を考えだしていたのです。
(あのとき、誰かに足の裏で頭を押さえつけられて、
それから肩も押さえつけられて、身動きできなくされてスカートを捲り上げられたら……)
そして、
(「私はいつも生意気で、勉強ができない男子を見下しています。
でも、本当は男子に可愛がってもらって甘えたい、とても恥ずかしい女です。
下半身をみんなの前で晒されても感じてしまうような、はしたない生き物です。
みなさんでどうか罵って下さい。お尻をぶってください。
本当なら人に見られてはいけない一番恥ずかしいところをもっと広げて晒し者にして下さい。そうされても喜ぶ、あさましい発情メスです」と言わされていたら……)
というドロドロした夢です。
実は、大学に入って間もない頃、飲み会の帰りに、
繁華街の路上で若い男性の前で土下座して浮気を謝らされている女性を現実に見たことがあるのです。
見ず知らずの人が好奇の目で見ながら通り過ぎていきました。
でも、私はその女性が羨ましかったのです。
SMの世界に土下座責めというものはないのでしょうか。