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SMカルテ通信 vol7 番外編  【バルセロナの秘宝館に行ってきた】

前回と同様に、ROYさんから送ってもらった旅レポです。
メールによると、
『普通の観光のつもりでいきましたが、思いのほかエロ目線でいろんなものをみてしまいました』
とのことです。


2月中旬から、スペインはバルセロナに行ってきた。
デシグアルというファッションブランドの虜になり、スペインバル飯やサングリアにハマって以来、ずっといつかいきたいと願っていた街だ。

スペインの中でも、特にバルセロナを選んだ理由は、
「デシグアルの本店があるから」
そんな理由で訪れたバルセロナ。
2月といえば、立春を過ぎたとはいえ東京はまだまだ寒く、特に日中と夜間の気温差が激しい。
そんな時期に訪れたバルセロナは、昼と夜の気温差があまりなく、雨も降らず快晴に恵まれ、ヒートテックさえあれば、コートも必要がないようなとても過ごしやすい場所だった。
尋常でないほどの寒がりな私はにとっては、
『地中海気候最高!』
と大声で叫びたいほどだ。
そんなバルセロナでは、ピカソやダリの作品、ガウディの建築などはもちろん見学した。
だが、予定が空いた日にふらりと、ランブラス通りと呼ばれる人通りの多い散歩道を散策していると、二階から通りを歩く人々に向かって手を振ったり愛想を振り撒いてアピールしている人物が目に入った。
下から風にあおられて、スカートがまくれあがっているマリリン・モンロー。
がいたのだ。
あれは一体なんだろうと思い、周囲を見回すと、なにやら怪しげな階段とその入り口の前に、スペイン語で何事かがかれた紙を持って呼び込みをする人物を発見した。
そして恐る恐る呼び込みの人の背後にある、二階へと続く階段を覗くと……階段には裸の女性が描かれていて、なにやらとってもいかがわしい、雰囲気が溢れていた。
溢れだす好奇心は抑えきれない。
恐いものみたさに背中を押されて階段を上がると、階段の両壁にも、どこの国かわからない異国のエロティック絵画が貼られていたり、熱海の秘宝館で見たような春画が貼り付けられたりしていて、私のなかにあるエロスの探究心が刺激された。
ここは、絶対に、みるべきだ、と。本能的に感じた……のかもしれない。
入り口にはセクシーな衣装を着せられたマネキンがお出迎えしてくれ、さらには、学生時代にニューヨークの「MUSEUM OF SEX」で見た、世界初のアダルトビデオの映像が液晶モニタに流されていた。
それを目の当たりにした私は懐かしさと感動で、思わず歓喜の声を漏らしていた。
そしてすぐに入場チケットを購入し、「TAKE PICTURES OK?」と、確認した。
(「MAY I TAKE PICTURES?」のほうが丁寧かと思います)
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入場するとさっそく、オナニーマシンのような椅子型機械の展示があり、さまざまなエロティック写真に絵画が壁一面に広がっていた。
生々しい図画や、アクロバティックな体位、さらには、秘宝館で見た、春画まで!
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熱海の秘宝館で先輩から教えていただいた、
『かつて浮世絵が海外に流出したさい日本人のマラの巨大さに海外の人びとは驚いた』
という言葉を思い出し、たしかにこのサイズのマラは衝撃的すぎるよな、と改めて感じ入った。
もちろん、日本以外の世界各国、時代も様々な、エロティックな絵画や作品がたくさん展示されていた。エロスは万国共通、時代をも超越するのだと感慨深くなった。
日本のお祭りでご神体にされる巨大マラも、室内の中央に鎮座していた。
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フェティッシュ(SM)のコーナーに、「EROTIC GARDEN」と名付けられた休憩所、ピカソやダリの描いたエロティック作品の展示、某国貴族のプライベートAVなども上映されていた。巨匠も貴族も、人の子なんだなあと、しみじみ感じた瞬間だった。
最後の方に、世界のエロティック記録保持者の写真と説明の書かれた展示があり、そこには、株式会社典雅 商品開発担当取締役、オナニー時間世界一の記録保持者、サトウマサノブ氏の姿があった。
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ちなみに、バイブはもともとは、女性がオルガスムに達するための治療用医療器具として使われていた、そうです。
そんな性についての様々なお勉強をしたあとは、おまちかねのミュージアムショップ、なのだがどうみても、大人のデパート「エムズ」さん出張版! といった様相だった。
セクシーランジェリーに大人のおもちゃ、世界のLELO! コーナーまで、こぢんまりとしたグッズ販売スペースではあったが、販売物内容はしっかりと濃いものばかりであった。
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熱海の秘宝館と比較すると、全体的に室内も明るい雰囲気で、エロスのもついかがわしい雰囲気よりは、ミュージアムがもつ学術的な雰囲気が、多少は無きにしもあらず、だったかなと、個人的感想でした。
ちなみに、ここのミュージアムショップで、お仕事用のお道具をいくつか買ってみました。
バルセロナにお立ち寄りの際はぜひ、一度足を運んでみてくださいませ。
まだまだ、書ききれないほどのエロスで満ち溢れておりますよ。
最後に、勃起して充血したよう真っ赤なマラさまを拝んで『EROTIC Museum』をあとにしました。
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そして日本に帰り、この原稿を書きながら、まだSMを知る前、学生時代に学芸員課程を取っていたとき、博物館実習の授業で、アメリカ東海岸に行かせてもらえた事を思い出した。
ボストン美術館では、現地の学芸員さんから直接お話を聞けたり、映画「ナイトミュージアム2」の舞台にもなった、スミソニアン博物館群に行ったり、ニューヨークのマンハッタンにも行くことができた。
ニューヨークでは、自由行動の時間があったため、どこへ行こうかと調べたところ、
『MUSEUM OF SEX』
と、いう場所があることを知った。
まだ、性体験もしてはいなかったが、性的な事に関する興味が人一倍あった私は、すぐにその場所へ行くことに決めた。
もうずいぶん前の出来事のため、詳しいことはよく覚えていないが、世界初のアダルトビデオが展示されていたこと、オナニーマシンのような椅子が部屋の中央に鎮座していたこと、ブルーフィルムが展示されていたこと、などは覚えている。
特に『MUSEUM OF SEX』で見た世界初のアダルトビデオは、バルセロナの「EROTIC MUSEUM」を訪れたとき、チケットカウンターのある入り口モニタに映し出されていて、その映像を目の当たりにした瞬間、ああ、これはあのときのアダルトビデオだ!
と、自分の身体に感動と興奮の電流が走ったのを感じた。
もちろん、バルセロナのミュージアムは、ニューヨークでみた展示と内容は異なる物ではあったと思う。
ニューヨークのときは、電子辞書片手に単語を調べたり必死だったように記憶しているからだ。
けれどあのときの、性(SEX)への興味と情熱は確実に、今なお、私の中に存在し続けていることを、確信した。
「世界中の、エロティックミュージアム巡りがしたい」
バルセロナでの体験後、私の中の一つの野望が生じた。



●プロフィール
ROY(ろい)嬢 25歳。
都内のSMクラブに在籍している、脳ミソ快楽主義のマニア系M女。
自分の中にある強いM性をもてあまし、SMクラブの門を叩いたという彼女は、痛みに対して人一倍の感受性をもつ医療マニアでもあるそうです。
縁あってこのブログにて「医療とSM」についてのコラムを書いて頂けることになりました。
「読者の皆さまに、楽しんで頂ければ幸いです」
とのコトです。

またROYさんへのファンレターなど、編集部あてにお送り頂ければ転送しますので、お送り下さいませ。