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先日の夜、文京区を歩いていたら、シャッターの閉じた店舗の前で抱き合っている若いカップルを目撃したのである。
ぎゅっと抱き合い、キスしていた。けれども、昔ならいざしらず、年取った今の我が身にとっては、そんな光景もなんともない微温湯のような景色になってしまった。
グッと胸にくるものがないのである。股間にもほとんど影響がないようだ(それこそ昔は、一部始終を見逃さんと、食い入るように凝視していたものだが)。微笑ましい……と思えるほど好々爺ではないにしても、とにかく心を動かされるものがひとつもなかったのは、ある意味、困ったものだと思う。
そういえば、巣鴨だったり、あるいは鶯谷であったり、都内のそういった盛り場の一角にあるラブホテル街などをフラフラと歩いていると、思わぬことに出くわすことがある。
そのひとつが、熟年カップルの抱擁であることに異論はないだろう。
以前、鶯谷のラブホテル街で、夜の十時ごろ見かけた熟年カップルの抱擁と接吻は、とても素晴らしいものだった。
おそらく、女性が六十代くらい、男性は七十代くらいだと目星をつけたものだが、ラブホテルの入り口の脇で、黄色っぽいネオンの光に照らされて、ひっしと抱き合っていたのである。
女性は、こちらに背中を向けていた。だから顔の表情などはもちろん判別できるはずもなかった。しかし、その抱擁の仕方が「抱きあう」などという生易しいかんじでなく、なんというか「すがりついて離れない」という切実な抱擁だったので、失礼を承知ながら、目が釘付けになってしまったのだった。
女の両手が、がっちりと男の両肩をつかみ(なんだか変なかんじではある)めいっぱい背伸びをして、接吻をせがんでいる顔の角度。男もそれにこたえて、ガッチリと女性のお尻をわしづかみにしている。なにか、鬼気迫るものがあるのだった。
もう、この機会を逃したら、永遠に二人は離れ離れになってしまうの!
悲痛な思いが、もつれあっている熟年ふたりの肉体から妖しげに放たれている。この瞬間に、生を燃焼しつくすが如き情念のエネルギーが、たぎりまくっているのだ。
顔と顔を接触させ、死に物狂いで接吻しているにちがいない。こちらまで息苦しくなるようである。けっしてカッコいい抱擁ではないし、むしろ不細工な雰囲気がムンムン漂っている。
なんでラブホテルの入り口の前で抱擁なのだ。なんで人目もはばからず抱き合っているのか。もう、事をすました後なのか。事をすました後に、男性がこれほどの女性の思いにこたえて、性的な接触をするには、相当の熱情や愛情が必要だと思う。
そもそも、ふたりはどんな関係なのだろう。書き忘れたが、男性はスーツ姿だった。女性はけっしておしゃれとはいえないが、それでも分相応のロングスカートと白いジャケットを着ていた。まるで見えない麻縄でグルグル巻きにされているように、濃厚な密着度数で抱擁している熟年カップルに、メラメラと燃ゆる炎(性欲なのかなんなんか、よくはわからないが)を垣間見て、とても感嘆したのだった。確かに股間も、突き動かされたようである。 文責:丸眼鏡