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「お願い!トイレに……トイレを使わせてッ!」
もう便意の限界だった。
三日間、何度も波をやり過ごしてきたが、もう……もう……
壊さんが勢いで、いやいっそ壊れてしまえと格子扉をこじ開けようとする。
しかし堅牢な格子はびくともしない。
陽乃本学園生にだけに配布されたIDが無いと開かない仕組みなのだ。
無論『メリーズ』という蔑称
(「愉快な」「素敵な」人達という意味。ふざけるな!)
を与えられた編入生はその中に含まれていない。
騒ぎを聞きつけ人だかりができるが、手を差し伸べる者などいない。
明言こそされてはいないが、
IDを貸したら自分まで迫害対象とされることを知っているのだ。
「お願い、トイレを……トイレを……あっ、あああ……」
もう限界だ。
三日間も抑圧された便意の猛烈な復讐。
とうとうあたしは……。
お尻がずっしりと重い。
不快極まりない生暖かさと、三日間熟成された強烈な臭気。
「う、うううう……あああああ………ッ」
周りからは蔑みのヒソヒソ声。
呻きともすすり泣きとも取れない嗚咽が漏れてしまう。
無念と屈辱と恥ずかしさと哀しみと惨めさと絶望。
これは人ではないモノの『鳴き声』だった。
そして思い出す。
新しいオムツの支給は翌朝だということに。
本当の地獄はここからなのだ。
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