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不二企画『縛られた女学生 夜のベランダ拷問』(VHS版)
セーラー服姿の少女が一人、所在なく立っています。
彼女は、時々かけられる言葉に、控えめに笑みを浮かべていました。
不二企画のC12『縛られた女学生 夜のベランダ拷問』(VHS)
で拝見したのが、南章子さんでした。
彼女は、おぞましいタイトルに似つかわしくない可愛らしさで、
良家のお嬢様のようでした。
(こんなお嬢様のような娘が縛られるのか?)
私は画面に釘づけになりました。
やがて縛り手によって彼女に縄が入り、
セーラー服の上から後ろ手に縛られました。
後ろに手を回した時の緊張した様子が画面を通して伝わってきました。
軽く目を閉じて待つ身に、縄がからみます。
最初の縄に諦めの表情が浮かびました。
胸を挟む形に縄がかかり、身動きのできなくなった章子さんは座るように言われ、
ゆっくりと姿勢をとりました。
セーラー服の裾が広がり、俯く仕草は被虐の雰囲気に溢れていました。
縛られた女性が美しく見える姿勢の一番は「正座」だと言われます。
私の妄想が始まりました。
“女学校一番の才女、章子は、厳しく縄打たれた身を担任に見つめられて、
恥ずかしそうにもじもじとしています。
(見ないで下さい……恥ずかしい)
固く食い込んだ縄が少女に解けるはずもありません。
縛られた章子はカメラに収めようとする担任から逃れようと必死に顔を背け、
身を揉み、正座の姿勢を崩してじりじりと後ずさるのでした。
そこに、冷たい言葉が追ってきました。
「逃げようとしても無駄だよ」
章子の胸を縛った縄を掴まれ引き戻されてしまいました。
「ああ、いや。写真を撮らないでください」
弱々しく頭を振り、泣きそうに表情が歪みました。
カメラのシャッター音に、章子は肩を震わせて鳴咽し、
おぞましい時間が過ぎ去るのを慄えて待ちました。
でも、これだけでは済みませんでした。
仰向けにされ、
セーラー服を引き裂かれ露わになった形の良い乳房を足で踏みつけられ、
足の指に挟まれ、乳首を締め上げられました。
痛みに耐えかね激しく身悶え、切なく呻き声を上げました。
更に揉みしだかれる乳房。
あわく、成熟しきっていない少女の乳房が壊れてしまいそう。
それでも担任は、責める手を弛めようとしませんでした。
苦しみに喘ぐ少女に神経を掻き乱し、一層激しく責めたてるのでした。”
その後、シネマジックから『女囚幻想』と言う作品が出て、
主演は南章子さんでした。
でも私は、その後に発売された二作目の女優に、彼女を重ね合わせていました。
『女囚幻想Ⅱ』は、森下亜弥さんが主演で、縛られる過程をしっかり撮し、
江戸時代の拷問シーンが幾つも出てきてきます。
私は苦しみ悶える亜弥さんを通して、章子さんを見ていました。
亜弥さんは、同じシネマジックの『縄炎~美濃村晃の世界~』
でも縛られていました。
『女囚幻想Ⅱ』と並び、素晴らしい作品です。
でも、『縛られた女学生』がの南章子さんが恋しく、結局そこに戻りました。
(何が違うのかなあ)
きっと、作品を通して感じた少女のような
“いじらしさ”と責められ苦しみのあまり上げる“呻き”
“喘ぎ”が同居したところに、心を捉われたのだと思います。
文 川上雄二