スカベンジャー  【プロローグ】

山と森が占める孤島の、さらに人里離れた山奥に響く排泄音と嗚咽、嘲笑。
文明と流行から隔絶された学び舎は地上最後の少女たちの楽園である。
ある者は畏怖と、ある者は誇り共にその名を呼ぶ。
私立陽乃本女子学園と。

半島の貿易都市にある女子校から、生徒数現象に伴う学園統合化に向けて、
試験的に三人の女子生徒が編入することとなった。
その試験編入生のあたし達を待っていたのは、壮絶な迫害と差別。
家畜以下の日常だった。
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『トイレ禁止法』
それは「分離すれど平等」を掲げ施行された21世紀のジム・クロウ法。
孤島の全寮制学園だからこそ公にされず、
あたし達を屈辱と排泄物に塗れさせている。
始まりは生徒総会(もちろん編入生には参加権がない)での発言だった。
「あの人達と同じトイレを使うのが耐えられないんですけど…気持ち悪くて。」
即時、議題として上げられ全会一致で可決。
こうして施行された『トイレ禁止法』だが、ひとつ大きな問題があった。
「では編入生たちは何処で用をたすのか?」
「編入生用トイレを作る」
「ひたすら我慢させる」
「花壇の肥料に」
「マニアに売り財源に」
嘲笑混じりで紛糾する悪趣味極まりない議論を制したのは、
生徒会長が放ったこの一言だった。
「トイレが無ければオムツを着ければいいじゃない!」


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