SMカルテ通信  Vol・1 歯科の思い出(前編)

歯科の思い出(前編)
医療行為の中で一番印象に残っているのは、小児歯科での、治療。
ハッキリと記憶している。
背もたれの倒れる椅子に座って、眺めた白い天井の柄。
キュイーン、という歯を削る音が嫌いな人も少なくない中、
自分は、歯の治療に関してだけは、嫌がった記憶が一切ない。

他の医療行為、例えば予防注射など
(ただし、注射などの針に関しては、成人後にあるきっかけがあって、嫌ではなくなった)は、
他の子供と同じように、嫌がり、泣き叫んだ……と、いうのが、母親の返答だった。
歯科治療に関して、虫歯の治療以外は、
抜歯の際は、きちんと麻酔(注射タイプではないもの)をしてくれた。
痛みの感覚はほとんどない。
むしろ、麻酔によって感覚のなくなった部分が、
普段では得られない感覚で、
触っても弄っても、なんの手応えもない状態が、端的に言えば、
「面白かった」
また、抜歯したあとの、歯抜けの部分を、
舌先で触ったり弄ったりして、ぶよぶよした歯茎の感触を確かめたり、
そこにあるはずの歯が、存在しない状態を、楽しんでいたような気がする。
いつも混んでいて子供が多くて、
予約して行かなければならない歯科医院だった。
ということは覚えているけれど、それ以外は、治療行為についてしか記憶にない。
特に、治療を受けた後の状態はよく覚えている。
歯を削るときは、歯の断面図を思い浮かべていたのかもしれない。
エナメル質。
ぞうげ質。
神経質。
と、白い天井の柄を眺めながら歯の構造を思う浮かべていた。
だんだん削られていって、痛みを感じ始めた時は、
「いま、神経質を削られているのかなあ」
という想像をしていた。
実際に、神経質まで達するようなことはまずありえないのだけど。
そういう、「一人遊び」、を楽しんでいた、のかもしれない。
続きは明日更新します。


●プロフィール
ROY(ろい)嬢 25歳。
都内のSMクラブに在籍している、脳ミソ快楽主義のマニア系M女。
自分の中にある強いM性をもてあまし、SMクラブの門を叩いたという彼女は、痛みに対して人一倍の感受性をもつ医療マニアでもあるそうです。
縁あってこのブログにて「医療とSM」についてのコラムを書いて頂けることになりました。
「読者の皆さまに、楽しんで頂ければ幸いです」
とのコトです。
またROYさんへのファンレターなど、編集部あてにお送り頂ければ転送しますので、お送り下さいませ。

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