管理者の視線誤解

次の日、私は夫を家から送り出して一人になると、
相手との約束どおりまずは写メを撮って朝の挨拶とともに送りました。
相手の反応はなし。
私の予想の範囲内だったので、そのまま放置して私は家のことをはじめした。
それでもやはり相手からの何らかの反応を期待して、
たびたび携帯を見ては落胆するということを繰り返していました。

相手は今日も朝から仕事だと聞いていたので、
その時間までには返事が来るはずでした。
相手のいる地域の天候は雪。3月も中旬だったのに
かなり寒そうだなと天気予報を見ながら考えたりしていました。
相手から、返信がきたのは、
私が朝の家事を一通り終えてゆっくりしていた時でした。
「まずは朝の写真よく送れたね」
と。
写真を送るくらいは簡単にできます。
もちろん
「ありがとうございます」
と答えてはおきましたが、
「このくらい?」
と内心思っていたのは確かです。
ただ、その後すぐに相手から
「出勤前に少し話さない?」
とメッセージが届きました。
LINEでのやり取りばかりだったので、少し躊躇しましたが、
「はい」
と答えました。
相手から電話がかかってくると、息が苦しいくらいに緊張しました。
恐る恐る応答のボタンを押し、電話を耳にあてます。
「もしもし?」
「はい…」
思っていたより、落ち着いた声。
私は緊張で話せなくなりました。
「緊張しすぎ(笑)」
軽い感じで話を進めていく相手。
「というわけで、改めてよろしくね。これから全部管理していくから」
簡単な言葉なのに、絶対的な自信のある雰囲気が伝わってきて、
私は本当に一瞬で委縮してしまいました。
私が何も言えず黙っていると、一段階低い声で
「どうした?」
と。
その言葉に私は慌てて
「何でもありません」
と答えます。
「何だもないじゃないだろ?言いな」
「いえ、本当に何でも……」
このときどうして相手の言葉にこんなに踊らされてしまったのか、
自分でも不思議です。あとから考えてみると、
言葉のタイミング、声のトーン、こちらを伺いながら決めるセリフ
すべてが計算されていたんだなぁと思います。
「今日こっち、めっちゃ寒い!そっちは大丈夫?」
「大丈夫です」
「普通なら服なんて着させないんだけど、まだ最初だからねー」
「はい。。。」
「なに、イヤ?」
「いいえ」
「じゃあ、裸で過ごしたいの?」
「え、それは……」
「ん?どっち?ハッキリしなよ。“はい”か“いいえ”」
「はい……」
「そっか。じゃあ、慣れたらそうしてあげようね」
こんな一つ一つの会話の中で相手は私を追い込んでいきます。
テンポが良くて軽いのではなく、ものすごく頭の回転が速いと感じました。
それを思ったとき思わず
「誤解していたみたいです」
と言ってしまいました。
「え?だから最初から完全に管理するって言ってるじゃん」
と返されましたが、私は本気でこのとき相手の手中にもう落ちていたのです。



美穂・・・自分のM性に気付いてから主を探している。今までなかなか理想的な主と出会えずにきた。今は普通の主婦で、自分を完全に支配してくれる主を望んでいる。

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