スカベンジャー【第4話】

「…………ァァァッ!!!!」
高圧な放水により肺から全ての空気が押し出され、悲鳴が悲鳴にならない。

新しいオムツを渡されたあたしが連れて行かれたのは
『洗浄室』と書かれたタイル張りの部屋。
有無をいわさず壁に押し付けられ、
お尻を洗うには明らかに過剰な圧力の放水を浴びせかけられる。
「……ハッ………ァ……ッッッ!!!!」
これは完全な虐待だ。
お尻だけじゃなく、背中、顔と容赦なく叩きつけられる水。
「……ハッ……ハッ……ハッ…」
酸素を求め口を開くが、水圧に阻まれ呼吸もままならない。
呼吸困難に陥ったあたし。
もう目の前が真っ白で……何も考えられない。
段々と体中の筋肉が弛緩していく……
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弛緩しきった肛門括約筋がウンチをボタボタと垂れ流す。
放水により聴こえないが、奴らが笑っているのがわかった。
なんて屈辱……。
怒りがこみ上げてくるが、今のあたしには何もできない。
ウンチを垂れ流す以外に……。
昔、映画で観たことがある。
保安官がベトナム帰還兵という『異物』をこうして虐めていた。
こいつらは知らないんだ。
その帰還兵は追い立てる保安官達を相手に山中で
一方的とも言える凄惨なゲリラ戦を展開したことを。
昔、ドキュメント番組で観たことがある。
公民権運動が盛り上がる中、警官が黒人市民に犬をけしかけ、
高圧放水で虐待していた。
こいつらは知らないんだ。
運動はやがて全国的な力を生み出し、最後には勝利したということを。


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