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ある日のことだった。
それは私が待ち望んでいた日でもあった。
Kの都合がつき、
私が久しぶりにSMをしにお店に遊びに行けることが決まったのだ。
私がこのSMの世界に入ったころから知っている
女王様のいるお店に一緒なので、安心して遊びに行ける。
Kにとってはそこは初めていくお店だったが、
一緒に連れて行っても問題のないことはわかっていた。
Kも日ごろのストレスがかなりたまっていたので、
いいタイミングだったのだろう。
Kと待ち合わせをして一緒にお店に向かう。
Kいわく、私は今までにないほどテンションが高かったそうだ。
もちろんすごく楽しみにしていたのだから仕方がない。
私はやっぱりMでいられる場所の方が
安心するし気分もアップするということだろう。
女王様には先に連絡を取って、
「私の奴隷になりたいと言っている人を連れていきます」
と断っておいた。
驚いてはいたが、特に否定はされなかった。
私は正直、その女王様にKを預けて遊んでもらおうと思っていたのだが……。
お店についてKはいつもの下着に首輪だけという姿になり、
私も衣装を貸してもらって着替えた。
早い時間についたからスタッフの女性も少なく
お客さんもそんなに多くはなかったけれど、
私はなんだかほっとしていた。
自分がMでいても自然な場所は久しぶりだからだ。
Kの首輪についたリードを持ちながら、
どうやって遊んであげればいいのか迷っていると、
女性だけのお客さんが3人で入ってきた。
他のグループで来ていたサラリーマン風の男性陣のお客さんを
鞭で叩いて遊んだりするような積極的な女の子たちだったので、
私はKを預けてみることにした。
Kは自分への落書き用のペンを持参していたから、
その女性たちのところへ行って、
「この子に落書きしてあげてください」
とお願いをした。
Kも積極的に話をするほうなので、女性たちは最初少し戸惑いながらも、
おもしろがってKに落書きをしてくれた。
次はKの大好きな乳首いじめだ。
Kは乳首をつねられるだけで逝ってしまう。
そんな変態だから、プレイは簡単といえば簡単だ。
でも私だけにいじめられるより、多くの人にもてあそばれる方が好きなので、
女性たちにこうやって乳首をつねってあげて欲しいとお願いをしてみた。
鞭をふるえる女性なのだから、きっとできると思ったら案の定だった。
最初は不安げだったが、
Kがいい声を出し始めると楽しそうに乳首をつねったり引っ張ったりしていた。
でもここで気づいたことがある。
前に私がスタッフとしてお店にいた時もそうだったのだが、
こういうときに相手の気持ちを図りながら
力の入れ加減を変えられる人と、変えられない人がいる。
ただ痛ければ痛い方がいいのだろうと、
本当に思いっきりつねるだけの人だ。
この3人の女性の中の一人もそういう人だった。
私はしばらくは放置していたが、
途中からKが本心では喜んでいないことがわかると、
女性たちにお礼を言って元の席に戻った。
Kをただ痛めつけるだけの女性に触らせておくのは嫌だ
という感情が私の中にあることに気付いたのだ。
帰りの車の中で、
Kにそのことを確認したらやはりその人のやり方はただ痛いだけだったという。
同じMだからわかることなのかもしれないが、やはりSMには愛情が不可欠だ。
愛のないいじめほどむなしいものはない。
私がKを他の女性の元から引き離したのは、
私の中にKに対する独占欲のようなものが芽生えていたからなのかもしれない。
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弥生・・・小さい頃からMの自覚を持って育つ。大学生の頃からハプニングバーで働き始め、今も仕事をしながらバイトをしている。プライベートも含め根っからのMだが、最近M男性からSっぽい面を求められ、方向性が揺らぎ始めている。S転して、女王様になる日も近い!?。