男娼夜話 第四回

奥田(仮名)氏と言う四十代の男性からメールをいただきました。彼は、セックスを楽しむのは男性。恋愛対象は女性というバイ・セクシャルで、休日のみ、男娼(いわゆるウリセンだが、かれは古風な男娼という言葉が好きだという)をしているそうです。そんな奥田氏に、これまでの思い出に残ったセックスを書いていただきました。


姉妹に呼ばれて。
スティンガーのオーナー・佐々木浩美(仮名)から電話がかかってきた。
仕事の依頼はメールで来ることが多い。わざわざ電話してきたということは、今回の依頼は特別なのかもしれない。

「話しても大丈夫かしら?」
「はい、大丈夫です」
いつもの凛とした声だった。僕は浩美の豊かな胸を思い出していた。
「今度の依頼人は40代の双子姉妹なの」
「2人とも相手をするってことですか」
「そこまでは聞いてないけど、たぶんそうなるんじゃないかしら」
浩美の説明は要領を得なかったが、古い会員の紹介で、いわばVIP待遇のお客らしい。
僕はこの仕事を受けることにした。
約束の日、ホテルのラウンジに姉妹は先に到着していた。美緒と香織の姉妹は、双子なのにあまり似ていなかった。
姉の美緒は血色もよく胸も大きいのにくらべ、妹の香織は痩せて青白い顔をしていた。
しかも、香織は40歳を過ぎてるのに体つきは未発達で、幼児体型のままだった。
胸も小さく腰のくびれもなく、女の魅力がまるで感じられない。
しかも、香織は始終落ち着きがなかった。意味もなくあたりを見回しては、視点の定まらない目で中空のどこかを見つめている。
「妹は欝なんです」
美緒はそう説明したけど、欝なんかじゃない。
「それで、今日のご依頼は」
「妹の相手をしていただきたいんです」
「そうですか」
僕の顔が曇ったのを彼女は見逃さなかった。
「だめでしょうか」
「いえ、そんなことはありませんよ。承知しました」
「ありがとうございます。実は、もうひとつお願いなんですが」
「いいですよ、何でも」
こうなったらもう破れかぶれだ。
「私も同席させて欲しいんです」
「同席ってどこに?」
「ベッドのそばに」
「僕と妹さんのセックスを見るんですか?」
姉は申し訳なさそうにうなづいた。
「わかりました」
「ありがとうございます。部屋を取ってあるので行きましょう」
美緒と香織が揃って立ち上がり、僕もあとに続いた。
これからすることがわかっているのか、香織はエレベーターの中で僕の手を握ってきた。
子供が親と手をつなぐような握り方だった。
部屋に入ると香織はテレビの前に座って、NHKの幼児番組を見始めた。
ベッドに腰かけると、美緒がそばに来て事情を話し始めた。
幼稚園のとき、美緒と香織はテーブルの上で遊んでいて床に落ちたらしい。
幸い怪我はなかったけど、このときから香織の様子がおかしくなった。
「落ちたとき頭を打ったのかもしれない」
先にテーブルに上ったのは美緒だったので、彼女は責任を感じているようだった。
香織が成長すると、両親は気の休まる暇がなかった。
というのも、判断力のない香織を言葉たくみに連れ込む輩が、たびたび現れたからだ。
父親はそのたびに心当たりを走り回り、香織を連れ戻さなければならなかった。
近所の悪ガキにセックスの味を教えられた香織は、セックスできないとオナニーをするようになった。
それが隠すものだとわからない香織は、人前でも平気で股間をいじったりするので、ますます目が離せない。
香織の面倒を見ていた両親は数年前に相次いで亡くなり、美緒が香織を引き取って一緒に暮らし始めた。
しかし夫の前でオナニーをされたら困る。そこで美緒は、香織に定期的にセックスをさせるしかないと考えた。というのだ。
「ご主人はこのことは?」
「何も知りません。今日も遊園地に行くといって家を出ました」
以前は出会い系で男を探したこともあったが、素性の知れない相手では不安なので、スティンガーに入会することに決めたらしい。
「香織、そろそろシャワーの時間よ」
「はーい」
香織は立ち上がって服を脱ぎ始めた。母親の言うことを素直に聞く子供のようだ。
服を脱ぎ散らかしたまま、香織は全裸で僕の前を通って風呂場に向かった。
女らしい恥じらいとか、そういうものはまるで感じられない。
「あの子、私がいないと不安がって騒ぐんです。だから、すみませんがここにいさせてください」
「かまいませんよ」
と言いながらも僕はこのとき、自分の体の異変に気づいていた。
まったく下半身に力が漲らない。
つまり勃起していなかった。
香織が体じゅうビショビショで風呂場から飛び出してきた。それを美緒がバスタオルで拭いてやっている。
拭き終わると香織はベッドに上がって股を広げ、
「あやく、あやく」
と僕を手招きした。
正直いって心がざわめき、ささくれ立つ。正体不明の罪悪感だ。
奇妙な、でもリアルな現実。僕は深く思考することをやめ、
「シャワーを浴びるから待っててね」
無理に笑顔を作って風呂場に向かった。
相変わらずペニスはピクリともしない。
シャワーを出て美緒にそのことを伝えると、申し訳なさそうに言った。
「ごめんなさいね。私が無理なことをお願いしたから」
「いいえ、こちらこそすみません」
「何とかしましょう。こっちに来て」
美緒は僕をベッドの端に座らせて、ためらいもせずフェラチオを始めた。
妹のためとはいえ、夫のある身でそこまでするのか?
裸のままベッドに寝転がって意味不明な鼻歌を歌う妹と、その妹のためにフェラチオする姉。僕はそんな姉の中に、何か異常なモノを感じていた。
僕自身も世の中の、正常と言われる範囲からは逸脱している異常性欲者だと自覚しているが、美緒の精神の中に、僕と指向は違う異常性を感じたのだ。
そして、そんな姉妹の姿を交互に見ながら、僕は少しずつ昂まっていった。
やがてペニスはすっかり回復した。
「これで大丈夫。すぐ入れちゃって。香織はもう濡れてるはずだから」
「あっ、でも、ゴムは?」
「大丈夫。香織はあと2~3日で生理だから、最後は中に出してあげて。香織もそのほうが喜びます」
姉は妹の生理日まで把握していた。
美緒が言ったとおり香織のそこはすでにヌルヌルで、先端を当てるとぬるりと奥まで入った。
香織は「うーん」と声を上げてしがみついてきたが、それは女の喘ぎ声とは程遠いもので、まるで動物の鳴き声のようだった。
彼女は「うー、うー」と声を上げ、両足を僕の膝の裏に絡めながら腰をくねらせた。
それでも女を抱いていることに変わりはない。
しかも美緒に見られながらのセックスだ。僕は早くもピークに達しようとしていた。
「ごめんなさい、もうだめだ」
僕は情けない声を出してしまった。
すると美緒は笑って、
「いいですよ、好きなときにイっても。香織はイクことはできないから」
「えっ、そうなんですか」
「香織は抱かれるだけで満足だから、気にしないでイってください」
「わかりました。では勝手にイカせてもらいます」
「まあ」
僕の言い方がおかしかったらしく、美緒は口元を押さえて笑った。
僕はしばらくピストンを続けて、最後は香織の中に出して終わった。
香織から離れると、ぽっかり穴の開いた陰部から精液が流れ出していた。
香織が僕を気に入ってくれたらしく、このあと、たびたび指名されるようになった。
そして美緒との間に、奇妙な愛情(と言う表現は適切でない気もするが)が芽生えた話は、また機会があれば書くことにする。


●プロフィール:
奥田浩史(おくだ こうじ)四十代なかばの独身。女性との初体験は十三歳、男性との初体験は十五歳のとき。
平日は普通の会社員だが、男娼(ウリセンとも言い、お金で男にも女にも買われる)を派遣する『スティンガー(仮称)』という倶楽部に在籍している。
趣味は性行為全般とドライブ。休日は、気が向けば車で遠出するが、そうでなければネットで一日中アダルト・サイトを見て過ごす。父親がテレビ制作会社で大道具の仕事をしていた関係で、子供の頃から撮影現場に出入りをしていた。そんなある日、急に子役が必要になり「出てみる?」のディレクターのひと言で思いがけず子役デビュー。その後、何度かチョイ役でドラマに出演し、Vシネマにも出たがパッとせずに終わった。
いわゆるバイセクシャルで、芸能界という派手な世界にいたため、売れないタレントを相手に男も女も見境なくやりまくり、やられまくった。その頃のコネで『スティンガー』を紹介され、男女を相手に後腐れのないセックスを、金をもらてやっている。
男娼を本業にするつもりはないが、性に合っているので当分辞める気もない。ルックスはお世辞にもイケてるとはいえないが、なぜか昔からオッサンと子供には好かれる。

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