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マリーの部屋 第001回 お尻の思い出話。最終回

第001回 お尻の思い出話。最終回

「マリーの部屋」は、三和出版と深い縁のある三代目・葵マリーさんが、 『今、会って話をしてみたい!』ゲストの方と対談をし、 あれやこれやと面白話にはなをさかせる……という、到着地点予測不可能の対談コーナー。
記念すべき第一回は、三代目・葵マリーさんのキャラクター(方向性)を決めたという、東本満氏(伝説のスカトロ雑誌「お尻倶楽部」の創刊編集長)との対談です。
実は二人は、二十年からの付き合いがあるそうで、この日も本来なら『本日は、ようこそお越し下さいました』と言うような会話から始まるはずなのに、そんな前置きは飛ばして、初めての出会いの話からノンストップに会話が転がり始めました。

スカトロショーパーティ
マリー「(東本さんと)いっしょの思い出って言っても、うちのショーパーティには来てくれないし、撮影もこないから、一緒の現場に立たないから、思い出ないよね」
東本「行ってない撮影がほとんどなんだよ」
マリー「そうなんだよ、意外とつめたいんだよ」
東本「それはなぜかと言うと…Aくんがいて、船頭がふたりいると、カメラマンの橋本さんが困っちゃうから。どっちを聞いていいんだろうって、悩み始めると結構時間がかかるから、そのへん一本にしようということで、俺は行かなかったっていうのが、一応建前としてあって…」
マリー「うん、建前だね」
(一同笑)
マリー「そうそう、いつもいない、いないイメージしかない」
舟「でも、東本さん、波あったよね。撮影行くときはどっぷりずーっと行ってて」
マリー「それ、うんこじゃないやつでしょ?」
舟「いや、うんこもありましたよ。いちばん地面スレスレから見ている編集長で一時期、ダボハゼ…」
マリー「どこ行っても接写なんだね」
舟「接写、接写」
東本「ジュニアって、お尻倶楽部Jrってあったでしょ」
マリー「うん、あったねえ」
東本「スカ抜きだからあまり関係なかったけど…あの頃がいちばん撮影とかやってたんじゃないかな、そっちの撮影はほとんど行ってた」

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マリー「へえ~、Jrって、たぶん私、開いたこともないね。おそらく。あとね、お尻倶楽部のね、ど真ん中らへんの本は送ってもらっても封もあけてないの。ずーっととっておくだけ」
東本「50号あたり、そのあたりは、モデルの供給のほうにとか?」
マリー「そうそう、撮影現場に女いれるとか多かったからね。ウンチ娘をいっぱい作ってたんで。だから、私は永遠にそれを続けている訳じゃん、お尻倶楽部はいなくなっちゃたけどさ。いっしょについてきてもらわないとほんとは困ったんだよね。いっしょに歴史踏んでくれないと、いっしょに始まったんだから。なんでリタイヤしたの?って。私と徳井唯はどうするのっていう…」

舟「いまそれに変わってローブル娘を供給してくれているから」
マリー「ローブル、うんこしないしな~」
舟「ホームグラウンドじゃないんだよね、やっぱね」
東本「ローブルうんこか」
舟「どうしてもそっちの方なんだ」
マリー「ローブルとうんこは別もんだよな~やっぱな~」
舟「ローブルのお客さん、腸出てないからね」
マリー「みんな出てたらこまっちゃうよね~そうだよね、最近、でもねちょっとスカトロショーパーティやって思うのはね、お客さん自身がかなりマニアックな人が多くなったかもしれない。チンコにピアスいれてますとか、舌が切れてますとか。人体改造みたいな人が増えてきているかも。自分自身をいさめるっていうか」
東本「じゃあ遊ぶっていうよりも、けがされる的な、感覚の?」
マリー「あと、スカトロショーパーティのなかで鞭打ちがはじまったり、縛られたりとかっていうのが最近多いかな。SMプレイが混ざってきたのは最近かもしれない。おしっこは相変わらずおしっこなんだけどね」
東本「まあ、おしっこはね、あんまり変えられないかな」
マリー「おしっこはバリエーションできないからさあ、なくなっちゃうものだからさあ」
東本「そうね、下にためたやつをばーってかけるしかないから」
マリー「やることほんとになくて…おしゃべりタイムとか。なんだけど、前々回ぐらいからデラカブでやってるスカトロ大会って一部、二部ってやってるでしょ。一部がうんこで、二部がおしっこってばっさり切り分けたのね。おしっこの方がお客さんが多いんですよ」
東本「たぶんね、潜在的なマニアっていうか、おしっこの方が多いんじゃない。入りやすいから」
マリー「入りやすいだろうけどね。私たち一応、エルドラドっていう看板でやってるから、うんこの方が絶対多いだろうなって思ったらそうでもないんだよね…まあ、シャワーもないっていうのもあるけどね。あそこは。食って浴びたはいいけど、俺らうんこだらけじゃん、みたいな。小さい薄っぺらいタオル一枚、はい、って渡されてもどうするんのよって話だけど。それでもすごいよね、12人ぐらいは毎回ステージあがるからね。うんこ塗りに。あの人たち、どうやって帰るんだろうね。つけて歩きたいよねって、毎回思うんだけど」
(一同笑)
マリー「すごくない? あれで電車乗って帰るんだよ。ちょっと拭いただけで」
東本「車じゃないの?」
マリー「車だってちかくのホテルとかとったりとかしてるかもしれないけど。その後の彼らの行方は知らないから…どうするのかしらってほんとに思う」
東本「濡れタオルでちょっと拭くぐらい」
マリー「たぶん見えるところぐらいは拭くんだろうね。ただステージ上げるわけだから、みんなまっ茶色だからある程度。その挙げ句に浣腸とかもぜんぶ浴びるから頭も濡れているからうんこ水で。それで帰るから私たちよりもハードなことしているよね」
東本「電車で帰るとなると…かなりの豪傑だね
マリー「怖いよねえ」

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マリー「ほんと、お尻倶楽部について語るとさあ、ほんとキリがないっていうかさあ、何話していいかわからないぐらいの思い出がつまっているから」
東本「あのスカパーとかに来る人たちって、基本的にそれで遊べるから飽きないけど、見るだけの人っているじゃん。そう言う人たちはある程度、視覚的なものが強いじゃない、だから飽きがくる、見慣れちゃう」
マリー「と思うよ。ちょっとアナルがピクってなったらうんこが出て、終わりっていうか。だから思うのよ。何が楽しいのかなって」
東本「ふふふ…それは感覚の違いさ」
マリー「同じ料金だからさあ、ねえ」
東本「だから…ただそっちの方が多いわけよ。スカパーに行く行かないじゃなくて、尻クラを見ている人たちでも、実際にそういうプレイをしている人って数%。そうするとやっぱり、どんなに衝撃的な、派手な絵作りをしてっても飽きちゃう訳よ。で、結構そこらへんから離れてくる。尻クラのいちばんのピークって、基本的にはもの珍しさで買ってくれてる人がかなり多かったんだと思うよ」
マリー「たしかに」
東本「なんで、そういう人たちがとりあえず驚いて、2、3号驚いてもらって、それでちょっとずつ離れていくっていう…」
マリー「いちばん売れたのって、何号とかわかんないの?」
東本「たぶん、30号から50。60号ぐらいまでじゃないかな」
マリー「うなぎ登った感じ?」
東本「うなぎ登ったのは、やっぱり30号前後ぐらい? その前かな?」
マリー「制作費気にしないでグラビア撮れるようになった時代はそれ?」
舟「その頃は制作費は気にしなかったんじゃないかな、あの頃は」
マリー「そうか、創刊から気にしてなかったか」
舟「出せば儲かるって時代だったんだよね」
マリー「そっかーそうだったな」
東本「っていうか、出し始めのころは、尻クラだけじゃなくてどの本も、制作費はあまり気にしなかったから」
舟「尻クラに関しては、やっぱりスカトロってすごくアングラで怖いようなイメージの世界が、こう身近に手に取りやすくなったっていうのがすごくありましたね、僕なんかは」
東本「舟山は尻クラの読者だったからね」
マリー「あーそうだっけ?」
舟「僕はそうそう。最初みてビックリして、こんなのあるんだって買いましたね、学生時代に」
マリー「まさかそれが最終号の編集長をやらされるとはね」
舟「びっくりでしたよ」
マリー「で、ぶっちゃけ最終号ってそれなりに出たの? 売れたの?」
舟「そこそこですね。普段よりはちょこっとは出ましたね。完全にやっぱり本としてのスカトロ本っていうのは責務を全うしたんだなって気がしましたね
マリー「そうだね、たしかにね」
舟「やっぱり、表紙に単体(モデル)を使ってたじゃない。それが買いやすかったのよ。スカトロって前面に出てきているよりは。だからライトユーザーもそれを入り口にして、こんな世界もあるんだって、俺もそんなタイプでしたね」
マリー「表紙にうんこって持ってきてた? 最終号は持って来ているじゃん。ないのかー」
東本「単体のグラビアを使っている間はないよ」
舟「一回、売れなくなったときに、思いっきり一本糞の写真を使ってみたけれど、全然売れなくて…それで止めたんだよね」
マリー「なるほどねえ、やっぱり買いづらいっていうのあるよね、そんなうんこバーンとしてるのさあ、店員さんにさあ、出しにくいよね」
舟「みんな、どこか隠したい性癖って…そういうのがあるんだなって、吹っ切れている人ばかりじゃないんだな」
マリー「ちょっとほっとするけどね。そう言う人もいるんだなって思うのも。私みたいな世の中にいたら困っちゃうじゃない。巷でうんこして投げられても困っちゃうよね」
東本「最初に戻るけど、挨拶回りに来たときはスカトロ、全然やってなかったよ」
マリー「やってないはずだよ、挨拶まわりのときは」
東本「一回目ってどこなんだろうね?」
マリー「もう、まったく、記憶がないんだけどね」
東本「そっから、スカパーティ、最初のこのグラビアまで、その間何をやってたんだろう」
マリー「何してたんだろう、私、うんこだったのかなあ、もう」
東本「たぶん、うんこじゃなければ、このグラビアを組まないと思うよ」
マリー「ここまでできるからこそ、このグラビアをやろうって気になったから、どっかでうんこしてるんだよね。たぶんね。それが知りたい」
東本「この19号でグラビアが載った後に、ボンってスカトロの仕事がふえて…」

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マリー「増え続けた…そっから今に至るってわけじゃん。私のなかでスカトロの歴史はなくなった訳じゃないから。今実際外にでてさあ、うんこのビデオにいっぱい出てますとか、スカトロショーパーティとか月一回やってるわけじゃないのにさあ、うんこっていうイメージが看板のようについているじゃない。今はウエルカム的にうんこの人でしょ?
って言ってくれるけど。当時はひどかったもんね、うんこの人でしょう? だったもんね」
東本「まあ、尻クラもね、スカトロ本って最初から言われていたからね、そこで育ったふたりってことかい」
マリー「そうよ、強いってことです私たち。もう、何にも怖くないもんね。別に。ほんとにいろんな雑誌社にスカトロショーパーティ取材してくださいって、何軒まわって何軒断られたか」
東本「まあ、俺も、プロダクションに…」
マリー「でしょ、女の子にうんこするだけでいいんですけど、って言っても、うちはいくら出さないとダメですって…乗り越えて来ている私たちじゃない」
東本「あの頃は、いくらとかいう問題じゃなかった。いくら出してもできないって。ちょっとやそっとの金額じゃ。ケタが違えば違うだろうけどさ。あの頃は何百万とかいたからね。もしかし
たら、何百万だしてもできない子はできないって…」
マリー「できない子はできないもん、やっぱり人前でうんこするなんて。なかなかさあ。よく乗り越えましたよ私たち。そいつらが辞めて編集とかは年下になっちゃって…」
マリー「うんこで育ちました」