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あなたの知らない風俗世界 その1 【立ちんぼ】編

以前も書きましたが、【いかなくても解る 図説 風俗マニュアル】 がおかげさまで好評のようです。
ありがとうございます。
そこで今回から何回かに分けて、風俗大好きな編集部Hのフーゾク実体験談を書いてもらうことにしました。
素敵な話も多いですが、このようなトホホ話もあるのが風俗の面白さなのですね。


これはもう何年も前のことですが……。
そのころ東京の池袋駅北口周辺には、
たくさんの『立ちんぼ』のお姐さんたちが、お仕事をされておりました。

 

ブログ用立ちんぼ

『立ちんぼ』といいますのは、
路地の片隅に立って、道行く男子を誘う女性のこと。
世界各国にみられる非合法売春のいちばんポピュラーな形であります。
日本にも、昔からおりましたね。
『夜鷹』とか『パンパン』とかいわれていたのがそれに当たると思います。
このお話しの主人公=仮に編集Hとしておきましょうか。
Hは、大の風俗好きでした。
それはもう、月給の6割近くを風俗代に使うという勢いでありました。
「あー、もうダメだ。ちょっと行ってきます」
入稿作業の最中、深夜の1時くらいだったでしょうか?
Hは煮詰まった作業に耐えかねて、編集部を出て行きました。
その当時、Hが「行ってくる」といえば、それは風俗のこと。
しかし、もう深夜の1時過ぎ。
当時の風営法では「フーゾク店」は営業時間外でした。
「でも、抜きたい!」
その一念でHが向かったのが池袋の北口だったのです。
そのころ池袋北口の「立ちんぼ」は、ある程度の棲み分けがありました。
JRの線路と池袋二丁目の交差点ある大きな通りに挟まれた一帯が、
立ちんぼスポットなのですが、
その中でも
通りに近い側の路地から、
南米系(ベネズエラ、チリ、ボリビア、メキシコなど)
タイ系
中国系(韓国かもしれんけど見た目では分からない)
そして、線路にもっとも近いあたりが日本人(らしい人たち)の縄張りでした。
Hはほとんどの場合、南米系のみなさんと遊んでおりました。
理由は単純に、
「見た目ガイジンらしいのが面白い」から。
日本人なら「普通のヘルスとかのが可愛いし」と思っていました。
しかしその日、Hはちょっと違う考えに行き着いたのです。
(たまには、日本人の立ちんぼの姐さんも良いかもしれん)
Hは、普段とは違う、JR線路沿いの路地をホテル街に向かって歩いて行ったのです。
北口のホテル街。
線路をまたいで西側と東側を繋ぐ陸橋の降り口に、薄暗い公衆トイレがあります。
そのトイレ付近のラブホテル「○○○○」の入口付近に、そのお姐さんが立っていました。
「ちょっと、遊びましょうよ」
ハスキーといえばキレイな感じですが、酒焼けした感じの声でした。
その頃でももう流行ってはいなかったソバージュのヘアスタイル。
デブというほどでは無かったけれど、ぽっちゃりとした体型。
着ているものも若作りはしていましたが、
薄暗いライトの下で見ても、40代以上に見えました。
(やっぱり、南米のコの方がいいな。場所変えよう……)
そう思って彼女に背を向けると、突然、ぎゅっと腕を抱えられました。
ぽちゃ系ならではのふわっとしたオッパイの感触が肘に触れました。
「ねぇ、安くしておくから」
安くする……という言葉にHは足を止めてしまいました。
月々の風俗代も生活費を圧迫していました。
(安く遊べるなら、今月もう一回風俗に行ける!)
Hは、値段交渉をすることにしました。
「で、いくらなの?」
「ホテル代別2万円」
と、ぽちゃハスキー40代。
(ちっ! それじゃあベネズエラのコと変わらん!)
「そんなんじゃ無理。今月、お金無いんですよ」
Hはいいました。
「それじゃ、ホテル代別1万5千円。2回までいいわよ」
(2回!)
貧乏症がHの頭を支配していきます。
「1万円。ホテル代込み。2回戦!」
Hはダメ元でいいました。
ホテル代は3~4千円。込みということは、姐さんの取り分は6・7千円で、2回。
一発3千円です。
(ピンサロより安い!)
Hは、頭の中で妙な比較をしていました。
数秒の沈黙の後、
「それでいいよ」
ぽちゃハスキー姐さんはいいました。
(まじ?)
H的には「イヤだ」といわれると思っていたのです。
それでも問題ありませんでした。
もともと、好みのタイプの姐さんではありませんでしたから、
半分以上、断りのつもりだったのです。
自分からいったことですから、
拒否はできません。
「じゃあ……」
とホテルに入りました。
風呂に入るときに見た、姐さんの身体は、40代どころか50代以上に見えました。
(お袋より……いってるかもしれん……)
しかし、ここはもうホテル内。
しかも、一発3千円。
ちんこに溜まったせーしたちは、今か今かと順番待ちをしている状態でした。
前戯とかほとんど無しでグイと侵入。
姐さんはたぶん、ローションとかを使っていたのでしょう。
あっさり入りました。
「あうんっ」
見た目とは違った、良い雰囲気の喘ぎ声が姐さんの口から漏れました。
ぜんぜんタイプのお姐さんではありませんでしたが、
それでもエロい雰囲気が出てくると、Hも気分がのってきました。
正常位で抱き合う形になり、Hはお姐さんのお尻から背中へと手を伸ばしました。
そして恋人気分でお姐さんの頭に手を伸ばし、髪を撫でてあげようとしたときです。
「やめてっ! 頭は触らないでっ!」
急に叫ぶお姐さん。
「えぇぇぇぇ?」
びっくりしてお姐さんの髪に指を差し込んだまま引っ張ってしまったH。
ずるりっ!
その瞬間、お姐さんの時代遅れソバージュヘアがずるりとズレてしまったのです。
そう、お姐さんの髪はズラでした。
その下にはかなり薄くなった白髪まじりの髪が、
汗でぺったりと頭皮に貼り付いていたのでした。
「ひぇぇぇっ!」
さすがに声には出さなかったものの、Hは心の中で叫んでいました。
そして、あまりの衝撃でHは射精してしまいました。
2回戦というエサに心動かされて
お姐さんとの一戦に臨んだHでしたが、
エッチ中にズラがズレるという衝撃の展開に、
その晩2度とHのソレが元気になることはありませんでした。
その日からしばらく(といっても10日ほどですが)Hの立ちんぼ通いは停止しました。
(文責:H編集員)