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【計算ドリル】ノルマ地獄 〈第8回〉 涙が出てきて問題が歪んで見えなく……

【計算ドリル】
人は色々なことを我慢しながら生きています。やらなくていいことはなるべくやりたくない。そう考えるのが自然な心理でしょう。ですが、私は自分にやらなくてもいいことを課すことに興奮を覚え、止められないでいます。自分の中で自分を追い込んでいく。それで心のバランスを保っているといっても過言ではありません。

思い出してみて下さい。小さい頃に学校で渡された数学の計算ドリル。親から「1日2ページやりなさい」と言われた、計算ドリル。今考えてみると、1ページにつき10~20問程度しかないあのドリルを開くことを、何度面倒だと思ったことでしょう。それでも毎日こなしていくことで力がつき、成績が上がってお母さんから褒められる。そんな嬉しい気持ちになれたこともあったかもしれません。
これはもう大人になってからの話です。ある日私は本屋さんをブラブラとしていました。特にお目当ての本があるわけではないけれど、本屋さんに居る時間は大好きな私。ただしその日はちょっといつもと違っていました。夏休みが始まってすぐくらいだったでしょうか、子ども用の学習参考書がまとめてある場所がありました。懐かしい気がして何となく手に取った計算ドリルをみた瞬間、私は何かに取り付かれるような気分になりました。
何冊かの計算ドリルをパラパラとめくり、値段を見ました。ふと別のことが思い浮かんで、私は本屋をあとにし、近くにあった古本屋さんに行きました。そこで学習参考書コーナーに行き小学校低学年用の計算ドリルや問題集を探し始めました。何冊かめぼしいものを見つけレジへ。この時すでに興奮状態だったのは恥ずかしい限りです。
家に帰ってから、その日しなければいけない家のことなどを全部終わらせました。時刻は午後15時過ぎ。机の上に買ってきたドリル3冊と、筆記用具を用意しました。ここから、私はこの3冊を終わらせるまで何があっても、席を立つことは許されません。もちろん夕食はお預けですし、トイレも禁止です。
何か強制的にやらされている感が足りないと感じたので、私はベルトをイスと膝上20cmくらいの両脚の太もも部分につけて留めました。血が止まるほどの圧迫感はないですが、立ち上がることも脚を組むこともできません。普段脚を組む癖のある私は、すごく違和感を感じました。
いよいよドリルをスタートさせます。大人になってから計算ドリルを改めて解いたことがある人なんて、どれくらいいるのでしょう? 子どもに教えたりするとき以外ではなかなか経験したことはないでしょう。これが実はかなりの精神的苦痛です。1問1問は簡単に解けます。その簡単さが逆に辛さを生むのです。一瞬で答えがわかる問題をひたすらに解き続けていく。100点を取れて当たり前ですし、100点を取ったからといって、誰も褒めてくれるわけではありません。学生時代のように、自分学力向上を目指せもしません。解いても解いても意味の無い作業なのです。
いくら小学校の低学年用とは言え、ページ数はそこそこあります。それも3冊です。解くスピードが速いので、手にも負担がかかってきます。鉛筆を持つ指が疲れ、腕の筋肉も痛くなってきます。1冊目が終わった時点でいちばん辛かったのは、喉の渇きでしょうか。
解き終わった計算ドリルはそのままゴミ箱に捨てます。これも精神的に堪えます。今までのことの無意味さを思い知らされるからです。2冊目が終わったときにはもう夕食の時間はとっくに過ぎていました。空腹に腕の疲れ、長時間動けないことでの体のコリ……。「なんでこんなことをしなければいけないの?」涙が出てきて問題が歪んで見えなくなります。
結局3冊目を解き終わって自分を解放したのは22時過ぎでした。いくら簡単な問題とはいえ、脳は疲弊します。とにかく急いで冷蔵庫の中にあったお茶を飲み、トイレへ。脚にもかなり負担がかかっていたことがわかりました。安心したのもつかの間。頭の中で、「次は5冊頑張ろうね」という悪魔の囁きが聞こえてきました……。

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操・・・5歳の時にMに目覚め、隠れて自分を苛め続ける。高校2年のとき、インターネットで知り合った男性を通してSMを知り、それ以来SMの世界に浸かる。痛みや苦しみを与えられると身体が反応し、相手に命を預けることで愛を感じる。