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困惑日記 【第2回】 「私の目の奥に、逆らえないもの感じた」と二人のM男から言われた。

Mな私にSになって欲しいというKと出会って、2ヵ月後、またしても同じ願望を持つ男性とであった。見た目は本当に紳士的で、最初はMなのかSなのかわからなかったくらいだ。Kとであったハプニングバーで出会い、普通に話をしていた。話の内容からも、ちょっとフェチが入っているけれど、そこまで何か深いものを求めているようには見えなかった。
楽しく話していくうちに相手がMだということが分かってきた。最初は脚フェチだという話だったけれど、どうもそれだけではない気がしてきた。この人が求めているものは何だろう? 長年接客業をやっていると、相手の心を探りたくなる。相手のオーダーに応えたくなる。話を聞いて、相手の本心を覗きたいと思ってしまう。

その男性(以後Tとする)の望みは、きちんと女王様に仕えてみたいというものだった。今まで色々な経験は風俗などでしてきたけれど、1人の人に仕えたことがないというのだ。Mな男性は意外とこういう人が多いのかもしれない。風俗での関係性は、私にはよくわからないけれど、やはり本気のSMの関係とはどこか違って味気なく感じてしまう人もいるのだろうと思う。
私も常に御主人様がいないと安定できないたちなので、Tの気持ちはよくわかった。私は、Kとのことで悩んでいたこともあり、Tに問いかけた。
「奴隷の奴隷ってどう?」
この言葉が、Tの心に突き刺さってしまったらしい。私はどちらかというと、M男性的には、奴隷の奴隷という立場はどう感じるのかを聞きたかったのだけれど、完全にTのスイッチをオンしてしまった。
ここから、2人の奴隷候補ができたわけだけれど、私の中のSっぽいところは全く育っていない。どうやって相手と接するのがいいのかわからない。たとえば、どこまでワガママを言ってもいいのか。ワガママを言うのが女王様というイメージだけれど、それでは関係性が浅くてつまらない気もする。
私は、もっともっと相手の心を覗くようなことがしたい。私自身もそういうことがわかるS男性を求めて続けている。だから、女王様だからとやたらとワガママを言えばいいわけではないのはわかっている。では、どうするのか。私にこんな2人を導く力なんてあるんだろうか・・・・・・。
ただ、見放せない理由が1つだけあるとしたら、「私の目の奥に、逆らえないもの感じた」と2人ともから言われてしまったことだ。
私は根っからのMだ。それだけはわかっている。だからこそ、Sとして相手に向き合うならとことん要求すると思う。それについてこられるかどうかは相手次第。正直、私なんかに仕えることになったら本当に大変だろうなぁと思うけれど、それはそれで出会ってしまったのだから仕方ないのかもしれない。
KもTも1人の女王様に仕えた経験はないというから、私も一から女王様をやってみよう。そう決意はしたものの、命令口調で話そうとするとそれだけで恥ずかしいというか、居心地が悪くなる。相手は男性で年上。普段から年下でも敬語を使う私にとっては、先は長い道のりになりそうだ。
まだまだこれから困惑の日々は続く。。。

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弥生・・・小さい頃からMの自覚を持って育つ。大学生の頃からハプニングバーで働き始め、今も仕事をしながらバイトをしている。プライベートも含め根っからのMだが、最近M男性からSっぽい面を求められ、方向性が揺らぎ始めている。S転して、女王様になる日も近い!?。