
「ケーキとか好き…かな?」
あの時、ウンチを浴びせるなんて酷いことをしてしまった私を綾乃さんは笑って許してくれました。ウンチまみれになりながらも。
今日はそのせめてものお詫びにケーキを買いに駅前のデパートまで来ていました。
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「ケーキとか好き…かな?」
あの時、ウンチを浴びせるなんて酷いことをしてしまった私を綾乃さんは笑って許してくれました。ウンチまみれになりながらも。
今日はそのせめてものお詫びにケーキを買いに駅前のデパートまで来ていました。
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《ウンチの人》は綾乃さんと言うそうです。
その綾乃さんに私は今、お尻を拭いてもらっています。
あの後。
綾乃さんの前で盛大にウンチをお漏らししてしまった私は、介抱されて人気のない学校の体育館裏に連れて行ってもらいました。
道中、誰にも見られていなかったと思います。学校に近かったのも幸いしました。
でも……。
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『あぁ、この人だ……』
一目見てわかってしまいました。
あのウンチの人だ、と。
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綺麗な人……。
それがこのウンチを見た第一印象でした。
学校からの帰り道、目の前にある大きなウンチに行く手を阻まれていました。
普段なら「犬のだよね。片付けるのが飼い主のマナーなのに」と思うくらいで通り過ぎるだけなのですが――――
どうして人の姿が見えるの……?
そうか、このウンチは犬のじゃないんだ。
この綺麗な人が、ここでしたんだ……。
直感的に全てを理解できてしまいました。
でも、どうして……?
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