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妄想怪談話【第2話 人面瘡】

「健太くん、きょう、うちに来ない?」

6時間目が終わって帰り支度をしていたら、学級委員の葉子がぼくに言った。

「えっ?…いいけど」

どぎまぎして答えると、葉子はぼくの手を握り、にっこり笑った。

「よかった。さ、行きましょ。」

葉子はクラス一可愛い女の子だ。
正直、ぼくは天にも昇る心地だった。
誘われて嬉しくない男子なんているわけがない。
だが…

「孝二くん、芳夫くん、あなたたちもいらっしゃい」

なんだ、ぼく一人だけかと思ったのに、がっかり。
だけど、歩いている間、葉子はずっとぼくの手を握っていてくれた。
嬉しかったが、後ろをついて来る孝二と芳夫が気になった。
二人とも葉子が好きなんじゃなかったっけ。
ぼくのことをにらんでるんじゃないかと思って、そっと振り返って見た。
二人ともぼんやりした様子でうっすら笑みさえ浮かべていた。
なんだか気味が悪い。
前はこんなじゃなかった。
どうかしちゃったんじゃないか?
…そういえば、葉子ってこんな子だっけ。
もっと地味で目立たない子だったような気がする。
いつからこんなに可愛くなったんだっけ…?

葉子の家に着き、部屋に通された。
ぬいぐるみや人形が飾られた、いかにも女の子の部屋だ。
葉子はカーテンを閉め、ぼくにささやいた。

「いいことしてあげる」

「いいことって…?」

葉子は意味ありげに微笑んで、ぼくの目の前で服を脱ぎはじめた。
見ちゃいけないような気がしたが視線がはずせない。
白いパンツ一枚になった葉子はぼくの半ズボンとパンツをずり下ろした。
固くなったオチンチンがぴょこんと飛び出したのが恥ずかしかった。
ぼくはベッドに寝かされ、葉子が立て膝でまたがった。
そこで葉子のパンツの前が妙にもっこりしているのに気がついた。
大きなボールかなにか入っているようだ。
何だろう?

「早く」

突然、孝二が言った。
見ると孝二も芳夫も裸になって、
おっ立ったオチンチンをかくしもせずに立っている。

「早く」

芳夫も言った。
葉子は優しい声で答えた。

「健太くんが先。いい子で待っているのよ」

二人は幸せそうに大きくうなづいた。
葉子はぼくにもにっこりと笑顔を見せて、パンツを脱いだ。
ぼくはあっと声をあげそうになった。

妖怪7

そこには顔があった。
前に本で読んだ「じんめんそう」というお化けに違いない。
身体に人の顔のようなできものができて、ものを食べたり喋ったりするのだ。
悲鳴を上げようとしたが声が出なかった。
逃げようとしたが身体が動かなかった。
こういうの、金縛りって言うんだっけ。
ただ、オチンチンだけがぴんと上を向いていた。
葉子は腰を落として、じんめんそうをオチンチンに近づけた。
それはオチンチンをほおばり、ぴちゃぴちゃ音を立ててなめ回した。
そのあまりの気持ちのよさに、ぼくは気が遠くなりそうだった。
怖いとか気味が悪いとかいう気持ちは消えてしまい、
このままずっとなめてほしいと思った。
考える力がなくなっていく。

「気持ちいいでしょう?」

葉子のささやき声が、頭の中に心地よい音楽のように響く。

「うん、気持ちいい」

「もっとやってほしい?」

「うん、もっとやってほしい」

ふと、じんめんそうの顔を見ていて
「葉子ってもともとこんな顔だったよな」
と思い出した。
そうか、葉子は誰かに身体を乗っ取られてじんめんそうになってしまったんだ。
そして、孝二も芳夫もこんなふうにオチンチンをなめられて
考える力がなくなってしまったんだ…。
そんな考えを押しのけて、幸福感が広がっていく。

「私の言うことなんでも聞く?」

葉子の言うことなんでも聞く。
葉子は女王様。
葉子は女神様…。


マニア誌ブログ編集部では、本作品の感想や叱咤激励、【左母次郎】さまへのファンレターなど随時お待ちしております。

コメント一覧

  1. TT

    左母次郎先生の作品は前より気になってました。絵柄や世界観のバランスが程良くレトロで、私の感覚になじむような想いで拝見しております。

    今までの虐めるお話しでも楽しませて頂いておりましたが、最近のこの妄想シリーズは殊更面白いです。左母次郎先生の非常な仕打ちや、心地良い不快感を残しつつ、尚もファンタジー!とゆうバランスがあるように思います。

    妖怪ものが好き。とゆう事もあるのですが…。
    また作品をお待ちしております。

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