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【壁謝罪】 ノルマ地獄 〈第19回〉 立ちはだかる壁に戦き……。

【壁謝罪】
普通に生活をしていても、自分を許せなくなる瞬間というのは誰にでもあるのではないでしょうか。
たとえば、自分の仕事の出来なさを思い知ったときや、ダイエットなど自分で決めた目標を達成できなかったときなど……。
自分の意志の弱さを嘆いたり悔いたりする経験は、感情の大小こそあれ、誰にでもあるものだと思います。
ただ、私の自分への罰の感情は普通とはちょっと違うのだと思っています。
だから自分へノルマを課します。
自分自身を許せるようになることはなかなかないですが、ノルマに苦しんでそれを達成した時にだけ訪れる安堵感のようなものがあります。
それを感じたくていつでも自分に対してのノルマを考えてしまうのだと思います。

何も悪いことをしていなくてもノルマを課さないと自分を許せない私ですから、少しでも悪いことをしたと感じれば、その感情はとても大きく自分に向ってくることになります。今回のノルマはある意味悪いことをしたときには、いちばん直接的に結びつくものでしょう。それは壁謝罪です。
ただひたすらに何かの言葉を繰り返すことは修行などでもよくあります。それをどんな風にするのが、いちばん自分の心に響き、自分を戒めることにつながるのかと考えて、この壁謝罪に行きつきました。
最初は鏡の中の自分に向ってなどもやってみたのですが、なんとなくしっくりきません。そこで、壁から1メートルほど離れて立ち、壁に向かって頭を下げ続けるという方法を取ってみたら、すごく自分に響く感じがしたのです。壁以外のものが見えない状態で、自分の声しか聞こえないというのがよかったのかもしれません。
初めて壁に向かって謝罪をしたときの理由は、確かアルバイトを休んでしまったことが理由だったと思います。もちろん理由があって休んだのですが、それによって別の人に負担をかけてしまったこと、別の人の時間を奪ってしまったことなどを考えると、何もせずには居られなかったのです。
まずはどれだけ謝罪すれば許されるのかということを頭の中のもう一人の私が考え始めます。回数でいえば100や1000などの区切りのいい数がいいということで、とりあえず1000回ということに決まりました。謝罪の言葉は、色々と長い文章を考えたりもしたのですが、単純な言葉の方が逆に辛さが増すということもあり、「バイトを人に代わってもらい、楽をしてしまって申し訳ありませんでした」という単純なものに決めました。服装はもちろん裸で。両手はしっかりと身体の横につけ、60度以上深く頭を下げることという条件です。
特に準備するものもなかったので、すぐに始めることにしました。夜だと近隣の人に声が聞こえて迷惑になるかもしれないと思ったので、昼間です。カーテンを閉めて、部屋の中は薄暗い状態でした。始めてから100回目くらいまでは順調でした。ですが、この順調さが逆に自分の中のもう一人の自分を満足させてくれませんでした。そこから先はつま先立ちで行うようにと指令が下りました。
つま先立ちになって数回で脚が悲鳴を上げ始めました。バランスを取るために全身に力が入り、ふくらはぎがつりそうになります。身体のバランスなどに注意が向いてしまって、言葉を間違えてやり直すことが増えました。一度間違えた場合10回プラスするというルールも途中から加わりました。300回を超えた辺りから、どんなに頑張っても終わらないのではないかという恐怖に襲われるようになりました。夏でもないのに全身から汗が吹き出します。何度もかかとをついてしまいそうになっては、必死でつま先立ちを続けました。
途中で脚が何度つったことかわかりません。ですが、1000回謝罪し終わるまでやめることなど許されるはずもないのです。私はただただ謝罪の言葉を言いながら頭を下げ続けるしかありません。
軽い気持ちで決めた1000回という回数が、どんなに多いのかを終わってから思い知りました。次の日は全身が筋肉痛になり、特に脚はずっとつっているような痛みが続きました。汗を流して横になると心が少し軽くなり私は安堵の眠りの中に入ってしまいました。

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操・・・5歳の時にMに目覚め、隠れて自分を苛め続ける。高校2年のとき、インターネットで知り合った男性を通してSMを知り、それ以来SMの世界に浸かる。痛みや苦しみを与えられると身体が反応し、相手に命を預けることで愛を感じる。