先週、最後の撮影が終わりまして、電車の中で、ちんまりと写真を撮ってきました。

モデルのふうかちゃんには、
「うわぁ、かわいい！」でもなく、
「イヤーっ、なにこれっ！」でもなく、
淡々と、オムツを受け入れていただきました。（笑）

どちらかと言えば、
「なんかヘンだけど、でも、まぁ、いいか」
系のクールな反応だったような気がします。

そりゃあ、そうです。
毎回毎回モデルさんが、オムツに感応してくれる訳ではありませんから。
みんながみんな、オムツに対して敏感になってしまったら、
世の中みんな、オムツマニアの女の子だらけになってしまいます。
それはそれで困ります。
ふうかちゃんが、
「なんかヘンですよー。コレ」
微かな反感（？）を示してくれただけでも、有り難いことです。

もちろん、一番有り難いのは、オムツに興味津々でいてくれること。
オムツを当てて興奮している様子があろうものなら、
決して比喩ではありません、
カメラの奥で万歳している私がいると思っていただいて、間違いありません。
「でも……。だってこれ、介護老人が当てるやつですよね」
仄かな敵意が見え隠れしている場合でも、
これはこれで嬉しい。ちょっとほくそ笑んだりもします。加虐者の心理ってやつです。

実は、一番困ってしまうのは、モデルさんが無反応のときです。
①いいでもなく、②悪いでもなく、まるで中立者のように振る舞われると、
こちらもどういう態度で接したらいいのか、わからなくなってしまったりもします。
もちろん、これには裏がありまして。
実際のところは、気を遣ってもらっているのです。
（オムツってすごいマニアックだな……。みんな（スタッフのことです）
オムツのこと、すごく、好きなんだろうなー）
モデルさんはまわりを見回して、
自分をジッと凝視しているスタッフの顔を、観察しているのです。
そして、そこにいるスタッフの表情に、
ただならぬ変態性を、嗅ぎとってしまうのでしょう。（汗）

そこで、彼女が導き出した結論というのが、
自然にオムツを当ててもらおう。オムツを意識していないように、振る舞おう！
というもの。
（オムツに騒いで、この人たちを変に傷つけちゃったらマズイかも）
大人の対応をしてくれている訳です。
それが、痛いほどよくわかる。
そんな心遣いをされると、心がシクシクと疼きます。（続く）

文責　丘崎太郎