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『女教師・股縄相撲』(左母次郎)【第2話】

第2話

「ぺ、ペット!?」
「そうとも。不満かね?」

校長はにたりと笑った。歩美は衝動的に立ち上がり、駆け出した。だが数歩も行かないうちに部員達に取り押さえられた。
「言うことを聞いた方が身のためだと思うよ。君の前任者がいまどうしているか知っているかね?ここがどうしても嫌だと言うんで、香港に売り飛ばしてやったよ。私のつてでね」
部員達がげらげらと笑った。嘘か本当かわからないような話だが、歩美は顔をくっつきそうに近づけて恫喝する校長に恐怖を感じた。

「閉じ込めておけ」
校長の指示で、歩美はがらんとした倉庫に放り込まれた。がちゃりと鍵が閉まり、どやどやと足音が遠ざかって行った。

電灯もない部屋で、段ボールを敷いて一夜を明かした。逃げられないかといろいろ試してみたが、すべて徒労に終わった。チャイムで時間の見当はついた。放課後になるとジャージ姿の部員が数人やってきた。鍵が開けられ、倉庫に入ってきた部員達は歩美の裸体をじろじろと見つめた。
「食べろ」
給食の残りか、コッペパンとパック入りの牛乳を放り投げて寄越した。反抗すると何をされるかわからない。歩美はのろのろとそれを口に運んだ。食べ終わると……
「部室の掃除だ。さっさとやれ」
だが歩美にはもっと差し迫った問題があった。
「おトイレに行かせてください……」
「おトイレ?」
部員達は何のことかわからないという顔をした。
「女のトイレはないぜ」
「お願いです。おトイレに行かせて……」
足をもじつかせながら懇願する。
「連れてってやれよ」
ニヤニヤしながら部員の一人が言う。
「しょうがねなあ」
部員達は歩美を倉庫から部室の裏手の戸口へ引っ張って行った。そして尿意に耐えている歩美を横目で見ながら、わざとのんびりした動作で鍵を開けた。部室の裏手はコンクリート塀との間の細長い空間で、地面には雨水溝の蓋がなかば雑草や塵芥に埋もれながら一列に並んでいた。その蓋の一部がなくなっていて、泥と苔がこびりついたU字溝が見えていた。
「そこだ」
部員はそこを指差して言った。
「こ、ここでですか……?」
「早くしろよ。忙しいんだからな」
部員達はその場に立ったままニヤニヤと笑みを浮かべている。まさか、自分がおしっこしているところを見物しようというのか。歩美は涙ぐんだ。
「早くしろって言ってるだろう」
声が苛立ってきた。歩美は仕方なく雨水溝の穴をまたぎ、しゃがみこんだ。尿意は限界に達しているのに、見られているかと思うと出ない。そのまま数分が過ぎた。
「出ねえじゃねえか。もう終わりだ、来い」
腕を掴まれ、強引に立ち上がらされた。その途端、おしっこが迸り出た。
「ああ!」
一度出てしまうともう止められない。がに股で立ったまま、なす術もなく垂れ流した。羞恥のあまり顔緒を隠し、嗚咽した。おしっこは穴とその周辺に降り注ぎ、脚にもかかった。
「ぎゃははは」
部員達の笑い声が聞こえた。次の瞬間、つめたい水が彼女のからだにぶっかけられた。バケツに溜まっていた雨水だった。
「キレイキレイしてやったぜ」
相撲部2
ぼろ雑巾で体をぬぐい、部室の掃除をさせられた。全裸のまま箒を使う歩美を、部員達は冷やかしながら眺めていた。やがて他の部員達も集まって来て、廻し姿になって稽古を始めた。歩美は昨日と同じように稽古部屋の片隅で正座させられた。激しい稽古をしながらも、部員達は彼女の方をちらちら盗み見ていた。
「ちわーす!」
「ちわーす!」
部員達が一斉に声をあげた。剛志が悠々と稽古部屋に入って来たのだ。
「おう」
剛志は唸るような声で応じた。そして歩美の前までやって来ると、凄みのある声で命じた。
「立て」
歩美はおずおずと立ち上がる。
「お前、相撲部のペットになったんだから、それらしい格好をしねえとな」
「え……?」
「おい!」
剛志は背後の部員に声をかけた。
「廻しを持ってこい」
歩美は唖然とした。廻しをしめろと言うのか……?
「へい、廻しですね。ちょっとお待ちを」
声をかけられた部員はへらへら笑いながら小走りに部室へ向かった。やがて戻ってきた部員が剛志に手渡したのは、一本の荒縄だった。
「な、何を……」
剛志は縄を彼女の胴の周りで一周させて、背中でぎゅっと結び、結び目から長く垂らした2本の縄の端をつまんで言った。
「足を広げろ」
歩美に向かって言ったのではなかった。さっきの部員が彼女の両膝に手をかけて割り広げた。剛志はそこに縄を通し、ぐっと引き上げた。尻の谷間から股間に縄がぐっと食い込む。
「うっ」
股間から縄を胴回りの横縄に通し、臍の辺りで結んだ。
「よし、なかなか似合うじゃねえか」
臍下の縦縄の締まり具合を確かめながら言った。
「この部には女用の回しはないんでな。これがお前の回しだ」
剛志は彼女を稽古部屋の奥の壁に取り付けてある鏡の前に連れて行った。歩美はそこに映る自分の惨めな姿を直視出来ず、目をそむけた。

続く

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