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SMレポート in スペイン 【第2回】 (by ROY)

2015年~の『SMカルテ通信』に続き、ROYさんから送っていただきましたスペインSM事情あれこれです。ぜひお楽しみくださいませ。

●バルセロナ〝shibari〟講習会体験

週末の夜に行われたQuedadas(同じ趣味の方の集まりとかそんな類のもの。一応合コンではありません。多分……)でたまたま知り合ったドイツ人男性から、その前の週の日曜日に行われた緊縛講習会の存在を教えていただき、思い切って参加してまいりました(ちなみに、講習会主宰の方も、その場にいらして、丁寧に名刺をいただきました)。

バルセロナでSMを体験したい、とは思っていてもコミュニティサイトだけでは、ほぼほぼ1vs1の出会いしかなく、かつ、相手に緊縛技術があるかどうか、釣り床があるのかどうか、がわからないため、今回Quedadasに参加したことは、とても良い経験でありました。いろんな良いご縁に恵まれました。

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講習日の前日……といいますか翌日まで、バルセロナでお世話になっている方と朝まで飲んだあと昼過ぎに起床、さらに19時までArc de Triofmで行われていた、とあるイベントがずっと気になっていたので、そこに立ち寄った後ようやく、教えていただいた住所と、名刺を頼りに、講習会会場に向かいました。

講習会イベントは17時からでしたが、そんな時間はとっくに過ぎ去り、目的のスタジオに到着したのは、20時ごろ……。

3時間も大遅刻。

でもまあ、先日のQuedadasもみんな遅い時間になってから来ていたし、大丈夫だろう……とたかをくくっていたら、まず、スタジオの場所がまったくわからない!という事態に陥りました。住所も場所も合っているのに、入り口がわからず右往左往すること十数分。ようやく、現地入りできた時には、20時半を過ぎていたようないないような……。

スタジオ内は十分に広く、釣り床も作られていて、すでに2組のカップル(パートナー?)さんが、お互いを縛ったり吊り上げたり……と練習をされていました。さらに見学……というよりは、縛られたい女の子たちが数人。その他に見学目的と思われる男性が1人、スタジオ内にいらっしゃいました。

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もちろん、ワタクシより後には、誰ひとり、来ませんでした……。

(こういうときは、時間を守るのかしら……それともワタクシが遅刻しすぎたのかしら……)

主宰の男性に挨拶をしたあと、スタジオ内を見渡すと、大量の麻縄が!!!

長さは8m、本数は……残念ながら、よく聞き取れませんでした……。

写真撮影の許可と、縄に触っていいかを確認してさっそく麻縄を物色。主宰の緊縛師さんが使用されているものは使いこなされているためか、割と柔らかくなっていましたが、上から並べて吊るされていた比較的新しそうな麻縄は、まだ少し硬く、油分が少なく感じました。色も、まだそれほど使われていない真新しい印象を受けました。

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それから、ワタクシも縛っていただけるかを尋ね、了承をいただけたのち、他の2組の緊縛の様子を間近で窺わせていただきました。1組の男女は、pareja(カップル)ではなく、amistad(友人関係)だと教えてくださいました。ですが、縛られている男性の麻縄を、ゆっくりと、丁寧にほどく様には、相手を気遣う様子がはっきりと伝わってきました。

ボールギャグを外し、うつぶせの状態から上体を起こし、上半身の麻縄をすべてほどいた後、後ろから肩をさすり、腕をなでて、調子の悪いところがないかを確認する、その相手をいたわる様子、縄をほどかれた男性が、女性の腕に抱かれて満足そうに満面の笑みを浮かべる様子、その倖せそうな雰囲気に、amistadといえどもお互いを大切に想う、相手を気遣いいたわる、その姿に、感銘を受けました。

もう1組の方は、おそらくparejaだろうと思われるほどの親密さ。縄で女性を縛りながら、終始お互いの視線を合わせて微笑んだり、後ろから抱きかかえるように縄を体にかけたり……海外の映画でも観ているかのような光景でした。

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さらにこちらは、釣り床とカラビナを使って、緊縛からの吊るしも練習されていました。それがまた、2人とも細身で背丈があり、お互いにピアスやタトウーがあるため、日本で見る緊縛のショーとはまた違う雰囲気があり、とにかく、カッコいい!、美しい!!と思わずにはいられませんでした。

そして、ラブラブ。

愛情表現のひとつとして、緊縛や吊るしの行為が存在しているかのような、見ていて羨ましくなるほどの関係。奴隷とご主人様、ではなくて、お互いが対等。完全に街中にいる普通のカップルにしか見えませんでした(緊縛したりされたり吊るされたり……という状況ではありますが)。

そして、準備の整った主宰の緊縛師さんが、1人の女の子を縛り始めました。緊縛師さんは、細身で長身だけれど筋肉質なラテン顔イケメン。
小顔で小柄、細身で色白、短い髪のかわいらしい美人さん。

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まずは、リミット(限界)がどこまでか、の確認。それから、後ろから抱きしめるような恰好で、腕や肩のストレッチを始めます。伸ばしたり、捻ったり……。緊縛においてワタクシが重要視する、スキンシップ、がたまらなく美しい。いえ、美しいというよりも、ラブラブな美男美女の、ただのカップルのスキンシップにしか見えません。映画やドラマで見るようなラブシーンの世界が目の前で繰り広げられておりました。この時点でワタクシは、夢見る乙女状態の興奮を覚えました。

まずは、腕を後ろで組ませて、後手縛りから。基本、縛り手さんはモデルさんの後ろに立つため、体の正面に縄をかける瞬間に顔を耳元に近づけて何かを囁くと、モデルの女の子がくすぐったそうに、はにかみながら微笑んで……。

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ヤバイー、半端ねえ!!

と、トキメキが終始おさまりませんでした。

この手のスキンシップは、緊縛の最中終始行われておりましたが、とにかく、すべての所作が、街中で普通に見かけるカップルと同じ雰囲気。緊縛を通して、お互いの愛情を確かめ合うような……。

書いている本人がこっぱずかしくなるような、けれど、めちゃくちゃ羨ましい状況でした。日本で見た講習会や、緊縛ショーとはまた、違う雰囲気でございました。
もちろん、体格や外見の違いも関係していますが、縛り手さんは相手を愛おしむ、慈しむ、相手を気遣い労りながらも、責め縄も交えてメリハリのある動き。女性の方は、視線を合わせて笑ったり、肌に触れられてはにかんだり……。なんの映画のラブシーンを見ているのかと思うほど……。

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もはや、文化の違い、としか言えません。こんな風に愛されて縛られるなんて……至高の至福……。

(ワタクシはこう見えて、かなり夢見がちです。)

途中、革のベルトやプラスチック製?のしなる小さなバラ鞭、ケインを使い、(この、ケインの使い方も、素晴らしい……ワタクシ好み!)最後には、呼吸管理までご披露いただき……もう、半端なく、羨ましかったです。羨ましい。とにかく、その一言に尽きます。

(もちろん、最後に縄をほどいた後は、前述のお2人のように、縛り手さんが、後ろから抱きしめるように腕や肩に問題がないか、を確認しておりました)

また、フィンチ代わりにカラビナで、乳首を挟んで鎖みたいに繋げられて、それ自体はとても興味深いのですが、モデルになった彼女は絶対に痛いだろうなとわかるほどの苦痛の表情で悶絶しておりました。

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肝心のワタクシですが……イケメンラテン男性に縛られて吊るされて……完全に、身を委ねてしまいました。はい。もう……夢のようなひと時、でございました。

ラテン系の方は軟派でチャラく見られますが、緊縛においては、大事。たとえその場限りであったとしても、愛されていると思えなければ、相手を信頼できません。
信頼できない相手に、身を任すことはできません。
信頼がなければ、恐怖しかありません。
恐怖に冒されてしまったら、事故しか起こりません。

緊縛も含めて改めてBDSMは、愛情表現のひとつ、だと感じました。

(つづく)


【プロフィール】
●ROY(ろい)嬢
都内のSMクラブに在籍している、脳ミソ快楽主義のマニア系M女。自分の中にある強いM性をもてあまし、SMクラブの門を叩いたという彼女は、痛みに対して人一倍の感受性をもつ医療マニアでもあるそうです。
またROYさんへのファンレターなど、編集部あてにお送り頂ければ転送しますので、お送り下さいませ。

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